余剰戦力・エルズベリーはジャイアンツにフィットする?
2017.12.22 12:40 Friday
エバン・ロンゴリアを獲得し、三塁手の補強を終えたジャイアンツ。このトレードで正中堅手のディナード・スパンをレイズへ放出しており、次は外野手の補強が必要となっている。新たな正中堅手候補としてヤンキースでポジションを失ったジャコビー・エルズベリーの名前が浮上しているようだ。
今オフのジャイアンツはスパンを放出する前から外野のアップグレードを目指していた。守備力に衰えがみられるスパンをレフトへ回し、正右翼手として活躍してきたハンター・ペンスを準レギュラーに位置付け、センターとライトに新戦力を加えて攻守両面での戦力アップを目指すというのが当初の構想。フリーエージェント市場ではロレンゾ・ケインやジェイ・ブルース、J.D.マルティネス、トレード市場ではクリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)やアンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)が獲得候補となっている。
しかし、ここにきてジャイアンツがエルズベリーの獲得に動く可能性が出てきた。今季のエルズベリーは準レギュラー扱いになり、112試合で打率.264、7本塁打、22盗塁、OPS.750という成績。OPS.750はヤンキース加入後最高の数字だったが、来季はアーロン・ヒックスが正中堅手として起用される見込みであり、完全にポジションを失っている状況だ。ただし、エルズベリーは3年6300万ドルの契約を残しており、全球団に対するトレード拒否権を有している点もトレード成立へのハードルとなる。
そんななか、MLBネットワークのジョン・ヘイマンはジャイアンツへの移籍であればエルズベリーがトレード拒否権を破棄する可能性があると主張する。エルズベリーはサンフランシスコのあるカリフォルニア州に隣接するオレゴン州の出身であり、エルズベリーが自宅を構えるアリゾナ州スコッツデールはジャイアンツのスプリング・トレーニング開催地だ。また、ヘイマンはエルズベリーが特定の数球団に対してトレード拒否権を破棄することを考慮する可能性があることを併せて伝えている。
ヤンキースで余剰戦力となり、控え外野手に格下げされたエルズベリーはジャイアンツのリードオフマンを務めることになるのか。現時点で具体的なトレード交渉が行われているわけではないが、今後の動向に注目したい。
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