オリックスからFAの平野がDバックスと2年契約へ
2017.12.22 15:40 Friday
アリゾナ・リパブリックのニック・ピエコロによると、ダイヤモンドバックスは海外FA権を行使してオリックスからフリーエージェントとなっていた平野佳寿と2年600万ドルで契約合意に至ったようだ。メジャーへスムーズに適応できればクローザーの座を手中に収める可能性もありそうだ。
現在33歳の平野は2005年秋の大学生・社会人ドラフト希望枠でオリックスに入団。1年目にいきなり10完投&4完封をマークするなど3年目までは先発で起用されたが、プロ4年目となった2010年にリリーフへ配置転換された。3年間セットアッパーを務めたあとクローザーに昇格し、オリックスでの11年間で549試合に登板して48勝69敗156セーブ139ホールド、防御率3.10を記録。今季は58試合に登板し、3勝7敗29セーブ8ホールド、防御率2.67をマークした。
近年、奪三振率は低下傾向だが、フォークボールを武器にゴロを打たせるピッチングを展開するようになっており、打球が飛びやすいチェイス・フィールドを本拠地とするダイヤモンドバックスに適した投手と言えるかもしれない。野茂英雄や佐々木主浩を筆頭に、フォークボールを武器とする日本人投手はメジャーの舞台で好投してきた歴史があり、平野の活躍にも期待したいところだ。
ダイヤモンドバックスはクローザーのフェルナンド・ロドニーがフリーエージェントとなってツインズと契約し、絶対的なクローザーが不在の状況。今季リリーフに転向してブレイクを果たしたアーチー・ブラッドリーや2015年にア・リーグのセーブ王(41セーブ)に輝いたブラッド・ボックスバーガーらがクローザー候補となっているが、ブラッドリーは先発復帰を希望しており、ボックスバーガーは直近2シーズンで57試合にしか登板していないなど不安材料も多い。フォークボールを主体としたピッチングでメジャーリーガーを翻弄し、首脳陣に実力をアピールすることができれば、平野にクローザーの座が巡ってくる可能性も十分にある。地区王者・ドジャースのほか、強力打線が魅力のロッキーズ、覇権奪回を目指すジャイアンツと強豪チーム揃いのナ・リーグ西部地区でどこまでやれるか注目だ。
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