フィリーズがハラデイの「34」を1年間空き番号に
2017.12.22 18:40 Friday
日本時間11月8日に飛行機事故でこの世を去ったロイ・ハラデイに敬意を表し、フィリーズは2018年シーズンでいずれの監督・コーチ・選手も背番号「34」を着用せず、空き番号とすることを決定した。他にもハラデイの追悼イベントが開催される可能性があるという。
2010年にフィリーズに加入したハラデイは、2013年までの4シーズンしかフィリーズでプレイしていないものの、加入1年目の2010年にリーグ最多の21勝をマークしてサイ・ヤング賞を受賞し、レギュラーシーズンで完全試合、地区シリーズではノーヒッターを達成。翌2011年にも19勝をマークし、先発ローテーションの柱として見事な活躍を見せた。その後は球速の低下や故障によって急激に成績を落とし、2013年限りで現役を退いたが、今春にはメンタルスキル・コーチとしてチームに帯同。若手選手の指導にあたり、主にメンタル面でチームに好影響を及ぼしていた。
今季フィリーズで「34」を背負っていたのは若手捕手のアンドリュー・ナップ。しかしナップは最近、カリフォルニア大学バークレー校時代に背負っていた「15」に背番号を変更している。今春、ナップが開幕ロースター入りを決め、球団から背番号「34」を提案された際にはハラデイの背番号を背負うことに遠慮する気持ちもあったという。フィリーズはハラデイの死後、背番号「34」の扱いを球団内部で話し合い、ナップの考えを聞くためにナップに電話をした。一方のナップもハラデイに敬意を表して背番号を変更したい旨を球団へ連絡するつもりだった。こうしてナップの背番号変更が決定し、「34」は空き番号となった。なお、少なくとも1年間は空き番号となるものの、その後の扱いについては今のところ未定だという。
また、フィリーズは新加入のカルロス・サンタナがインディアンス時代と同じ「41」を着用すること、半年ぶりに復帰したパット・ニーシェックがメジャーリーグ史上初めて「93」を着用することを併せて発表している。
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