メッツがラガレスへの獲得オファーを受付中?
2017.12.25 11:30 Monday
MLBネットワークのジョン・ヘイマンによると、メッツのもとにはフアン・ラガレスへの獲得オファーが届いているようだ。メッツの外野手は決して層が厚いとは言えないものの、故障続きで実力を発揮できずにいる好守の外野手がトレードされる可能性はゼロではなさそうだ。
ラガレスはコンディションさえ万全ならばメジャーでもトップクラスの守備力を誇る外野手である。メジャーデビューを果たした2013年にセンターで守備防御点(DRS)+26をマークしてその名を轟かせると、翌2014年にもセンターでDRS+26をマークしてゴールドグラブ賞を初受賞。リーグ屈指の名手としての地位を確固たるものとした。しかし、自己最多の143試合に出場した2015年はDRS+2と数字を落とし、ここ2シーズンは+8、+15と回復傾向ながら故障続きで出場試合数は100に満たず。打撃面では2014年のOPS.703が自己最高と伸び悩みが続いており、存在感は徐々に薄れつつある。球団オプションを合わせると2020年まで比較的安価な契約が残っており、魅力的なオファーを提示してくる球団があるのならば、放出を検討するのも悪くはないだろう。
しかし、現在のメッツは左肩の手術を受けたマイケル・コンフォートが来季開幕に間に合うか微妙な状況であり、レフトのヨエニス・セスペデス、ライトのブランドン・ニモと合わせてラガレスはレギュラー格。ラガレスの代わりとなる外野手を獲得できなければ、ラガレスの放出は現実的とは言えない。また、メッツは外野手よりも正二塁手不在の問題を解決する必要があり、ジェイソン・キプニス(インディアンス)やジョシュ・ハリソン(パイレーツ)の獲得に動いていることが取り沙汰されている。ラガレスの放出に動くとしても、正二塁手不在の問題を解決してからということになるだろう。
存在感を失いつつあるラガレスだが、まだ28歳。故障なく健康にフルシーズンを過ごすことさえできれば、メジャー屈指の名手としてもう一度その名を轟かせることは可能なはずだ。来季はフルシーズン、素晴らしいセンター守備が見られることを期待したい。
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