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最近流行りの「xwOBA」とは何か?

2017.12.26 12:00 Tuesday

 今季、メジャーリーグ関連記事のなかで頻繁に目にするようになった指標がある。「Expected weighted on-base average」、通称「xwOBA」がそれだ。この「xwOBA」とはいったい何なのか。ここでは「xwOBA」について簡単に勉強してみよう。

 「xwOBA」はStatcastによって計測される打球の初速度と発射角度をもとに算出される。打球ごとに「Hit Probability(安打になる確率)」が算出されるのと同様に、各打球には初速度と発射角度をもとに単打になる確率、二塁打になる確率、三塁打になる確率、本塁打になる確率が与えられている。また、四球、死球、単打、二塁打、三塁打、本塁打にはそれぞれ得点期待値が定められている。その得点期待値を実際の打撃結果とともに以下の公式に当てはめたものが「wOBA」と呼ばれる指標である。

 

wOBA=(敬遠を除く四球×期待値+死球×期待値+単打×期待値+二塁打×期待値+三塁打×期待値+本塁打×期待値)/(打数+敬遠を除く四球+死球+犠飛)

 

 「wOBA」は実際の打撃結果をもとに算出されるが、その部分を打球の初速度と発射角度から予測される打撃結果に置き換えたものが「xwOBA」となる。通常の「wOBA」は実際の打撃結果を用いるため守備力などの影響を受けることになるが、「xwOBA」ではそれらの影響を排除できるというわけだ。しかも、通常の出塁率と同様の感覚で扱うことができる。また、「xwOBA」と「wOBA」の差に注目する場合もあり、「xwOBA-wOBA」が正の値であれば運が悪かった、負の値であれば運が良かったと大まかに把握することができる。

 たとえば、昨季の打率.294、37本塁打、OPS.876から今季は打率.259、33本塁打、OPS.782と大きく成績を落としたマニー・マチャド(オリオールズ)だが、「wOBA」が.374から.335へと大きく下落している一方、「xwOBA」は.372から.357とそれほど大きく下落しているわけではなく、ツキに恵まれなかった側面があることが読み取れる。昨季は「xwOBA-wOBA」がわずかにマイナス(-.002)であったのに対して今季はプラス(.022)に転じていることも不運さを裏付けている。

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