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打撃力向上を目指す韋駄天・ハミルトン

2017.12.26 17:30 Tuesday

 レッズのリードオフマン、ビリー・ハミルトンは4年連続で56盗塁以上をマークしているように球界屈指のスピードスターとして知られている。しかし、今季の出塁率は.299とリードオフマン失格の数字。ハミルトンは今オフの目標に打撃力アップを掲げている。

 今季のハミルトンは8月末までに55盗塁をマークし、盗塁王レースのトップを快走していた。ところが、9月上旬に左手親指を骨折。2週間ほどで戦列復帰を果たしたものの、盗塁数をほとんど伸ばすことができず、ディー・ゴードン(今季マーリンズ、現在マリナーズ)に抜かれて4年連続のリーグ2位に終わった。過去2シーズンに続いてまたしてもシーズン終盤の故障によってタイトルを逃す結果となってしまったが、過去2シーズンと違って今回は比較的軽傷。ハミルトンは打撃力アップという目標を掲げ、来季に向けてすでにトレーニングを開始している。

 「もし打席でもっとコンスタントに結果を残せるようになれば、僕のキャリアはより良いものになると思うんだ。もし僕が自分の仕事をしっかりできれば、僕たちは勝てるチームになれると思う。それは僕自身のキャリアにも好影響を与えるだろう」

 昨季は打率.260、出塁率.321と自己ベストの数字を残したハミルトンだが、今季は打率が.247、出塁率が.299へと悪化し、三振の数は93から133へと急増。出塁率が3割に満たないようではリードオフマン失格だった。特に右打席(対左投手)では打率.219、出塁率.241と大苦戦(左打席では打率.259、出塁率.322)。本来の打席である右打席での不振が大きく足を引っ張っていた。

 「右打席の調子が良い年は左打席で打てないし、左打席の調子が良い年は右打席で打てないんだ。両方の打席で同じようにしっかり打てるように努力しているところだよ。今オフの目標は両方の打席でしっかり打てるように準備することさ」

 ハミルトンの出塁率が1番打者の平均レベルまで上昇すれば、それだけジョーイ・ボットーら中軸が打点を稼ぐ機会が増加することになる。そうすれば自ずとチームが勝利するチャンスも増えるだろう。また、出塁率の上昇に伴って盗塁数も増加し、悲願の初タイトルに手が届くはずだ。打撃力アップに成功したハミルトンが他球団の大きな脅威となることは間違いないだけに、今オフのハミルトンの取り組みに期待したい。


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