パイレーツ・ハードル監督 ベルのさらなる成長に期待
2017.12.26 18:30 Tuesday
もうすぐ2017年が終わり、2018年を迎えようとしているが、パイレーツはいまだ来季の方針(優勝を狙うのか、2019年以降を見据えて動くのか)を決めかねている。しかし、どちらの道を選択するにしても、ジョシュ・ベルが重要な役割を担うことは間違いない。
メジャー2年目を迎えた今季のベルは正一塁手として159試合に出場し、打率.255、26本塁打、90打点、OPS.800をマーク。ナ・リーグの新人王投票ではコディ・ベリンジャー(ドジャース)、ポール・デヨング(カージナルス)に次ぐ3位にランクインした。しかし、ベルは「20本塁打以上打てるなんて思っていなかった。でも、打率3割は残せると思っていたんだ。来年こそはやってみせるよ」と今季のパフォーマンスに満足した様子を見せない。むしろ、攻守両面でさらなるレベルアップを目指している。
パイレーツの看板選手と言えばアンドリュー・マカッチェンだ。しかし、来季終了後にフリーエージェントとなるマカッチェンにはトレードの噂が絶えず、早ければ今オフ中にもチームを去る可能性がある。となれば、当然ながらベルにはマカッチェンに代わる看板選手へと成長することが期待される。打撃面での課題はより安定した成績を残すことだ。今季のベルは5月にOPS.680、9月にOPS.639と落ち込んだ以外は全ての月でOPS.815以上をマーク。この好不調の波を無くすことができれば、ワンランク上の打者へと成長できるはずだ。また、守備面ではスローイングの安定性を高めるために送球する際の腕の角度を調整することに取り組む予定だ。
パイレーツには2007~2009年のアダム・ラローシュ以降、2年連続で開幕スタメンに名を連ねた一塁手がいない(2010年ジェフ・クレメント、2011年ライル・オーバーベイ、2012年ギャレット・ジョーンズ、2013年ギャビー・サンチェス、2014年トラビス・イシカワ、2015年ペドロ・アルバレス、2016年ジョン・ジェイソ、2017年ベル)。しかし、ベルの登場により来季以降、その心配は無用だろう。クリント・ハードル監督は「今までにたくさんの選手と出会ってきたけど、そのなかで最も興味深い選手の一人だよ。様々な視点で物事を見ることができ、それを自らの行動に反映できるんだ」とベルを高く評価する。ベルが自らの課題を着実に克服し、ピッツバーグを代表するスター選手となる日はそう遠くはなさそうだ。
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