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ア・リーグ新記録 インディアンスの22連勝を振り返る

2017.12.28 11:30 Thursday

 日本時間8月25日のレッドソックス戦に勝利してから同9月16日のロイヤルズ戦に敗れるまで、およそ3週間にわたるインディアンスの22連勝。連勝がストップした試合ではインディアンス・ファンから温かなスタンディング・オベーションが贈られ、今季を象徴するシーンの一つとなった。

 連勝のメジャー記録は1916年にニューヨーク・ジャイアンツが記録した26連勝。ア・リーグ記録は2002年アスレチックスの20連勝だった。今季のインディアンスはコリー・クルーバーの完封劇(日本時間9月13日のタイガース戦)でアスレチックスに並び、翌日の勝利でア・リーグ記録を更新。9回裏二死からフランシスコ・リンドーアの同点タイムリー二塁打で追いつき、延長10回裏にジェイ・ブルースのサヨナラタイムリー二塁打で勝利した同9月15日のロイヤルズ戦で連勝記録を22に伸ばした。「(22連勝は)特別なものだよ。永遠に記憶に残るだろう」と22連勝の立役者の一人であるリンドーアは自軍の快進撃を振り返る。

 インディアンスは22連勝の期間中に得失点差+105を記録したが、これは22試合スパンでの球団新記録であるだけでなく、メジャー全体で見ても1939年ヤンキース以来の好成績である。同期間中に先発投手陣は19勝0敗、防御率1.77という驚異的な安定感を発揮し、ブルペンも防御率1.17と鉄壁。打線も打率.306、OPS.937の好成績で投手陣を援護し、投打がガッチリと噛み合った結果の快進撃だったことが読み取れる。22試合での合計199イニングのうち、リードを奪われたのは8イニングだけ。22試合のうち19試合で先制点を奪った。何より相手の得点(37)より自軍の本塁打(41)のほうが多かったという事実が、同期間中の圧倒的な好調ぶりを裏付ける。

 インディアンスの従来の連勝記録は昨季マークした14連勝であり、2年連続で14連勝以上を記録したのは史上3チーム目の快挙だった。「3週間近く負けないなんて、普通は誰も想像しないよね」とクルーバーも驚きを隠さない。クリス・アントネッティ野球部門社長は「22連勝というのは、100年以上にわたって成し遂げられてこなかったことだ。(我々が欲していたのはワールドシリーズ制覇であり、22連勝は)我々が欲していたものではないけど、素晴らしいものであることに変わりはないよ」と自軍の快挙を称えた。来季、インディアンスが目指すものはワールドシリーズ制覇、ただ一つだ。


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