松井秀喜がアメリカ野球殿堂入りを果たす日はやってくるのか
2017.12.28 12:00 Thursday
今回のアメリカ野球殿堂入り投票から投票対象者となった松井秀喜。名門・ヤンキースで主軸打者として活躍した日本を代表するスラッガーが殿堂入りを果たす可能性はあるのか。MLB.comのジョー・ポスナンスキーが往年の強打者、オーブリー・ハフと比較しながら、その可能性について分析している。
松井とハフはメジャーでの実績だけを見れば非常に似通った選手である。2004年、ハフはデビルレイズで打率.297、29本塁打、104打点をマーク。その年、松井はヤンキース2年目を迎え、打率.298、31本塁打、108打点をマークした。同じア・リーグ東部地区で強打の左打者として活躍した両選手は通算成績も似通っており、松井が打率.282、長打率.462、WAR21.3を記録したのに対して、ハフは打率.278、長打率.464、WAR20.2を記録。パワーがあり、比較的三振が少ないという長所や、スピードに欠け、守備力も平均以下という短所にも共通点がある。
ハフの通算成績を見て、「ハフは殿堂入りに値する選手だ」と主張する人はおそらくどこにもいないだろう。となると、通算成績が非常に似通っている松井にも同じことが言える。実際、現時点で判明している殿堂入り投票の118票のうち、松井とハフに投票した人は一人もいない。次回以降も殿堂入りの投票対象者に残るためには得票率5%以上が必要となるが、そのラインを超えるのも難しい状況だ。「日本人メジャーリーガーのパイオニア」と呼ばれる野茂英雄は2014年に殿堂入りの投票対象者となった際、得票率わずか1.1%に終わり、一年で投票対象者のリストから姿を消した。ベテランズ委員会の選考による殿堂入りを果たす可能性が残されているとはいえ、やはりアメリカ野球殿堂入りは狭き門なのである。
しかし、ポスナンスキーは松井には殿堂入りを果たす可能性があると主張する。野球が国際化を進めるなかで、日本球界での実績が考慮されるようになれば、日米通算508本塁打を誇る松井の殿堂入りも夢ではないというのだ。現実的には、松井は今回限りで投票対象者のリストから姿を消すだろう。しかし、将来的に野球の国際化がさらに進み、アメリカ野球殿堂の門戸が広がれば、松井が殿堂入りを果たす可能性もゼロではなさそうだ。