指名打者の不振が目立った2017年
2018.1.4 13:00 Thursday
「守備に不安があるものの打撃は一流の選手」が起用されるイメージが強い指名打者だが、昨季はポジション別OPSが.737に終わり、ポジション別OPS8位の遊撃手(.735)と変わらない水準まで落ち込んだ。その原因を探ってみる。
2016年の指名打者のOPSは.775で、一塁手の.791、三塁手の.777に次いでポジション別では3位の数字だった。しかし、今季は一塁手の.833に大差をつけられただけでなく、三塁手、外野3ポジション、二塁手にも及ばず、ポジション別7位。「強打者が居座るポジション」という印象は薄れつつある。
指名打者として最多打席を記録したネルソン・クルーズ(マリナーズ)は打率.293、38本塁打、114打点、OPS.933の好成績をマークしたが、アルバート・プーホルス(エンゼルス)は23本塁打、100打点ながらOPSは.678止まり。マーク・トランボ(オリオールズ)はOPS.635、カルロス・ベルトラン(アストロズ)はOPS.670、ビクトル・マルティネス(タイガース)はOPS.694と100試合以上で指名打者を務めた強打者が軒並み低調だった。
指名打者として250打席以上を記録した13選手のうち、OPSが.800を超えたのはクルーズとエドウィン・エンカーナシオン(インディアンス:OPS.873)だけ。2016年に打率.319、38本塁打、126打点、OPS1.033をマークしたデービッド・オルティス(当時レッドソックス)の引退が影響したことも間違いない。
主力選手に休養を与えるためのポジションという印象も強くなっている指名打者だが、ここに強打者を配置できることがアドバンテージとなる時代を迎えていることがデータからは読み取れる。