ジャイアンツが外野のアップグレードを目指す
2018.1.4 14:30 Thursday
日本時間12月21日にレイズからエバン・ロンゴリアを獲得するトレードを成立させたジャイアンツだが、まだ今オフの補強は終わっていない。MLB.comのジョン・ポール・モロシによると、内野の整備を終えたジャイアンツは外野のアップグレードを目指しているようだ。
昨季のジャイアンツは外野手のOPSが両リーグワーストの.685に終わり、本塁打を38本しか打てなかった(両リーグ最少)。一塁や三塁とともに打線の軸となるべき外野3ポジションがこの有様では得点力が上がらないのも当然で、639得点は両リーグワースト2位。128本塁打やOPS.689は当然のように両リーグワーストの数字だった。しかも、外野手でチーム最高のOPS.756を記録したディナード・スパンはロンゴリアとのトレードでレイズへ放出されており、現時点ではハンター・ペンス(昨季OPS.701)、ジャレット・パーカー(同.709)、マック・ウィリアムソン(同.685)、ゴーキーズ・ヘルナンデス(同.652)らがレギュラー候補という状況。通算220本塁打、OPS.800の実績を誇るペンスがいるライトはともかく、センターとレフトについては補強が急務となっている。
フリーエージェント市場で名前が挙がっているのはロレンゾ・ケインとジェイ・ブルースの2人。しかし、モロシによるとジャイアンツはドラフト指名権に影響しない選手を優先する方針であり、ロイヤルズからクオリファイング・オファーを提示されたケインの優先度は低くなる。ペンスとポジションが重なってしまう点は気になるが、昨季36本塁打、101打点、OPS.832をマークしたブルースが補強の筆頭候補となりそうだ。
ペンスとブルースで外野の両翼が埋まったとして、レギュラー不在のセンターにはアンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)を加える可能性がある。マカッチェンは今季がパイレーツとの契約最終年。カブス、ブリュワーズ、カージナルスの上位3球団が着実に補強を進めるなかで、パイレーツがポストシーズンに進出するのは難しい状況となっており、マカッチェンの放出が検討される可能性は十分にある。昨季28本塁打、88打点、OPS.849をマークした元MVPがセンターに加われば、少なくとも打撃面では大きなアップグレードとなるはずだ。
2010年、2012年、2014年にワールドシリーズを制覇し、2016年にもポストシーズン進出を果たしたジャイアンツ。「偶数年に強いジャイアンツ」のジンクスを守るために、ジャイアンツの補強はまだ終わらない。
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