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ホワイトソックスはイェリッチを獲得すべきなのか

2018.1.5 10:00 Friday

 マーリンズが放出を検討しているクリスチャン・イェリッチ。通常であればポストシーズン進出を目指す球団が獲得候補となるはずだが、MLB.comのフィル・ロジャースは「イェリッチを獲得すべき球団」として意外な球団名を挙げている。その球団とは、再建真っ只中のホワイトソックスである。

 ロジャースは再建に成功したカブスの例を挙げてホワイトソックスのイェリッチ獲得を主張している。カブスは2011年オフにトレードでパドレスからアンソニー・リゾーを獲得。リゾーは2012年途中からレギュラーに定着し、そこにクリス・ブライアント、ハビアー・バイエズ、アディソン・ラッセル、カイル・シュワーバー、ウィルソン・コントレラスら有望株が加わることで現在のチームが形成された。リゾーは優れた打撃力、安定した守備力を誇るだけでなく、リーダーシップを兼ね備えたチームリーダーである。ロジャースはイェリッチがホワイトソックスでその役割を担うことができると主張する。

 イェリッチも攻守両面でハイレベルな能力を持つオールラウンド・プレイヤーであり、アメリカ代表の一員として第4回ワールド・ベースボール・クラシックを制するなど、「勝利」の味も知っている。イロイ・ヒメネス、マイケル・コペック、ルイス・ロベルトなど豊富な有望株を有するホワイトソックスがイェリッチをリーダーとして常勝軍団へ変貌していくことをロジャースは期待しているのだ。

 そして、ロジャースはイェリッチ獲得のためであれば多大な犠牲を支払うべきであると考えている。ティム・アンダーソン、ルーカス・ジオリト、カルロス・ロドンといったすでにメジャー昇格を果たしている若手選手のなかから1人を軸として、ブレイク・ラザフォード、ディラン・シーズ、アレック・ハンセンら全体100位に入るプロスペクトをパッケージに含め、そこにその他の有望株を絡めればイェリッチを獲得可能だと提案。ロジャースが提案するトレード・パッケージはジオリト(またはアンダーソン)、シーズ、ラザフォード、ザック・コリンズの4人だ。

 もちろん、パッケージのクオリティはホワイトソックスがマーティン・プラド、ブラッド・ジーグラー、田澤純一といったマーリンズの高額年俸選手を引き取ることで下がる可能性もあるだろうし、ここまで大判振る舞いしなくてもトレードが成立する可能性もある。いずれにしても、ホワイトソックスが再建を成し遂げるためにはチームリーダーが必要であり、イェリッチはその役割に相応しい存在であるとロジャースは考えているのである。


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