English Español 韓国語

ホワイトソックスが三角トレードでブルペン補強

2018.1.5 12:30 Friday

 日本時間1月5日、ホワイトソックス、ロイヤルズ、ドジャースの間で三角トレードが成立し、ホワイトソックスはロイヤルズからリリーフ右腕のホアキム・ソリア、ドジャースからリリーフ左腕のルイス・アビランを獲得してブルペンを強化することに成功した。

 今回の三角トレードではまずロイヤルズとドジャースの間で2対2のトレードが成立。ロイヤルズはソリアとスコット・アレキサンダーをドジャースへ放出し、ドジャースからエリック・メヒアとトレバー・オークスを獲得した。その後、ホワイトソックスとドジャースの間でトレードが成立し、ドジャースはアビランと金銭のほか、獲得したばかりのソリアをホワイトソックスへ放出してジェイク・ピーターを獲得。最終的にはホワイトソックスがソリア、アビラン、金銭、ロイヤルズがメヒア、オークス、ドジャースがアレキサンダー、ピーターを獲得する形となった。

 今回のトレードに関わった6選手のうち、メヒア、オークス、ピーターはメジャー経験のないマイナーリーガー。メヒアはドミニカ共和国出身の23歳の遊撃手で、昨季はマイナー3階級で合計127試合に出場して打率.278、8本塁打、28盗塁、OPS.741をマークした。オークスは2014年のドラフトでドジャースから7巡目(全体219位)指名を受けた24歳の先発右腕で、昨季はマイナー3階級で合計19試合(うち18先発)に登板して4勝3敗、防御率3.83をマーク。ピーターは同じく2014年のドラフトでホワイトソックスから7巡目(全体198位)指名を受けた24歳の二塁手で、昨季はマイナー2階級で合計120試合に出場して打率.279、13本塁打、11盗塁、OPS.761をマークした。

 メジャーでの実績があるのはソリア、アビラン、アレキサンダーの3投手。ソリアはロイヤルズなどでクローザーを務めた経験があり、通算573試合に登板して204セーブ、防御率2.86を記録している元オールスター右腕である。アビランはブレーブスとドジャースで活躍し、通算329試合に登板して73ホールド、防御率2.97をマーク。アレキサンダーは昨季メジャー定着を果たし、58試合で防御率2.48、ゴロ率73.8%をマークした。

 再建に向かっているロイヤルズは主力リリーバーを2人放出することでメジャー経験のない若手選手を2人獲得。ドジャースはアビランとマイナーリーガー2人を放出したが、アレキサンダーの獲得でアビランの穴を埋め、控え内野手候補となる若手選手を手に入れた。そしてホワイトソックスはマイナーの内野手1人を放出して実績のあるリリーバーを2人獲得。ホワイトソックスは再建の真っ只中であり、ソリアとアビランが開幕から好投するようであれば、7月末のトレード・デッドラインまでに若手有望株とのトレードで放出することになるとの見方が強まっている。いずれにしても、各球団の思惑がしっかりと反映されたトレードと言えるだろう。


 関連ニュース

  1月5日 ホワイトソックスはイェリッチを獲得すべきなのか


 関連動画

  10月4日 2017年ホワイトソックス名場面集

spotvnow