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加熱するイェリッチ争奪戦 再建中の球団も続々参戦

2018.1.9 11:00 Tuesday

 クリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)の獲得レースにはワールドシリーズ制覇を目指す球団から再建中の球団まで、数多くの球団が名乗りを上げている。マーリンズはイェリッチの放出をそれほど急いでいないが、これらの球団が提示するオファー次第では一気にトレード交渉が進展する可能性もゼロではない。

 ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)、ディー・ゴードン(マリナーズ)、マーセル・オズーナ(カージナルス)を次々に放出し、今オフの目標であった年俸総額の削減に成功したマーリンズ。しかし、球団のこの動きに対して正捕手のJ.T.リアルミュートやレギュラー外野手でただ一人チームに残されたイェリッチらが不満を持ち、トレードを要求していることが報じられている。マーリンズは適切なオファーがあれはリアルミュートやイェリッチを放出する意思があることを明らかにしており、すでにイェリッチ獲得レースには数多くの球団が参戦している。

 ボストン・グローブのニック・カファードはイェリッチ獲得を目指している球団としてナショナルズ、ブルージェイズ、ジャイアンツ、レンジャーズ、フィリーズ、ブレーブスの6球団を挙げている。また、MLBネットワークのケン・ローゼンタールはパドレスとホワイトソックスがマーリンズと連絡を取り合っていることを報じており、少なくとも8球団がイェリッチ獲得レースに加わっていることになる。

 イェリッチはオプションを含めれば2022年まで比較的安価な契約が残っており、マーリンズとしてはこの一流外野手を慌てて放出する必要は全くない。そのため、スタントンやオズーナのトレード以上の対価を要求することが予想されており、マーリンズの要求に見合うオファーを提示する球団が現れるかどうかがトレード成立に向けてのカギとなりそうだ。

 昨季のマーリンズ外野陣はリーグトップとなるWAR16.1(FanGraphs版)を記録。この数字からもわかるように、左翼・オズーナ、中堅・イェリッチ、右翼・スタントンの外野陣は球界トップクラスのパフォーマンスを見せていた。この3人が全員放出されるような事態になれば、球団内外からのさらなる批判は避けられないはず。チーム編成の指揮を執るデレク・ジーターはどのような決断を下すのだろうか。


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