カッブがカブスからの3年4200万ドルのオファーを拒否
2018.1.9 16:30 Tuesday
カブスはジェイク・アリエタに代わる先発投手の獲得を目指しており、昨季レイズで12勝をマークしたアレックス・カッブが有力候補の一人に挙げられてきたが、NBCスポーツ・シカゴのデービッド・カプランによると、カッブはすでにカブスからの3年4200万ドルのオファーを拒否したようだ。
2015年に受けたトミー・ジョン手術からの本格復帰1年目となった昨季、カッブは29試合に先発して自己最多の179回1/3を投げ、12勝10敗、防御率3.66、128奪三振をマークした。故障が多く、30試合以上に先発したシーズンは一度もないものの、2013年は22先発で防御率2.76、2014年は27先発で防御率2.87をマークするなど、健康時には先発2番手クラスのピッチングを見せる。カブス監督のジョー・マドンは2014年までレイズで監督を務めており、また、昨季までレイズの投手コーチを務めたジム・ヒッキーも今季からカブスに加わっているため、カッブがカブスに加わることが有力視されていたが、3年4200万ドルのオファーではカッブを満足させることはできなかったようだ。
2014年途中から2016年までレイズでカッブとともにプレイしたドリュー・スマイリーは今オフ、2年契約でカブスに加入。スマイリーは「アレックス・カッブを獲得したチームは大きな戦力を得ることになると思う。僕は彼にカブスと契約してもらいたい。レイズにいたときから特に仲の良い友人の一人だからね」とカブスでカッブと再会することを希望している。その一方で、「彼がどこと契約するかなんて誰にもわからない。彼が行きたいと思ったチームを選ぶことになるはずさ。たくさんのチームが彼を狙っていると思うよ。どのチームへ行こうとも、彼はチームを大いに助けるはずだからね」と友人の実力を高く評価し、エールを送っていた。
カブスが条件を引き上げて再びオファーを提示する可能性もあるが、カッブにはカブスと同じナ・リーグ中部地区に所属するブリュワーズが興味を示していることが報じられており、世界一奪還を目指すカブスの強敵となる可能性もゼロではない。30歳の実力派右腕は新天地としてどの球団を選択するのか。カッブの決断がナ・リーグ中部地区の覇権の行方を左右することになるかもしれない。
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