フリーエージェントの右腕・ガーザが右肩の手術へ
2018.1.10 14:30 Wednesday
昨年6月の試合で巨漢一塁手のヘスス・アギラーと衝突し、胸部の打撲で10日間の故障者リスト入りを経験したマット・ガーザ。しかし、その症状はかなり深刻なものだったようだ。ガーザは日本時間1月11日にロサンゼルスで右肩の手術を受けることになった。
ガーザは日本時間2017年6月4日のドジャース戦の4回表、コディ・ベリンジャーが一塁方向へゴロを放った際に身長191cm&体重113kgの巨体を誇るアギラーと衝突。このときに胸部を打撲しただけでなく、右肩の関節唇を損傷していたようだ。ブリュワーズではエース格のジミー・ネルソンが昨年9月の試合で帰塁の際に右肩を負傷して同様の手術を受け、今季の開幕に間に合わないことが確実となっているが、34歳というガーザの年齢、そして今回の手術の性質を考えると、ガーザにとっては選手生命を左右するような手術となる可能性がある。
ガーザとアギラーが衝突した試合の翌日、クレイグ・カウンセル監督は「ヘスス・アギラーよりも大きい選手は球界にはほとんどいない。ぶつかりたくない相手だよね」と話していたが、カウンセルが懸念した通り、アギラーとの衝突はガーザの身体に大きなダメージを与えていた。ガーザは自身の肩にダメージがあることを認識していたが、ブリュワーズが予想以上の快進撃を続けていたこともあり、痛みをこらえて投げ続けることを選択したという。アギラーと衝突した試合までの8先発で防御率3.83をマークしていたガーザは、続く8先発でも防御率3.53と力投。しかし、その後の6先発では防御率10.13と力尽き、9月中旬以降はリリーフで2試合に登板しただけだった。
今回の手術により現役続行が危ぶまれる状況に陥ったガーザだが、シーズン最終日には「後悔は全くない。俺は自分のやり方を貫いただけだ」と話していた。チームのために痛みをこらえて投げ続けたガーザが一刻も早く回復し、再びメジャーのマウンドに立てる日が来ることを祈りたい。