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スタントンとジャッジはいかに共存していくのか

2018.1.10 16:30 Wednesday

 ジャンカルロ・スタントンを獲得し、アーロン・ジャッジと併せて右翼手が2人になってしまったヤンキース。一方を指名打者として起用する、一方をレフトに回す、両者をライトと指名打者で併用する、など様々な選択肢があるが、ヤンキースはこの2人をどのように共存させていくのだろうか。

 スタントンの加入により、ヤンキースはスタントン、ジャッジ、ブレット・ガードナー、アーロン・ヒックス、ジャコビー・エルズベリーの5人が外野のレギュラーを争うことになった。ブライアン・キャッシュマンGMはレッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークでクリス・セールと対戦するケースを想定し、「オースティン・ロマインが捕手を務め、ゲーリー・サンチェスが指名打者に入る。スタントンがレフト、ヒックスがセンター、ジャッジがライトかな」と自身の構想を披露した。ただし、「誰を起用するかは相手投手との相性、球場、外野の広さなどに左右されるだろう」と状況に応じて選手を使い分けていくことを示唆している。

 現時点ではガードナーがレフト、ヒックスがセンターに入り、スタントンとジャッジがライトと指名打者を分け合う形が基本になると見られているが、アーロン・ブーン監督はスプリング・トレーニングの試合を利用してスタントンとジャッジの左翼守備の適性を見極める方針だ。両者とも左翼守備の経験はほとんどなく、スタントンはマイナーで6試合、ジャッジはマイナーで7試合守っただけ。しかし、両者とも左翼守備に積極的に挑戦する姿勢を示しているという。

 「スタントンは求められたことなら何でもやると言ってくれた。ジャッジもおそらく同じだろう」とキャッシュマン。昨季こそ故障なくフルシーズンを過ごしたとはいえ、スタントンには故障の不安があり、「我々は(外野手を上手く使い分けることによって)外野手全員を健康に保ちたいんだ」というキャッシュマンの発言は本音だろう。レギュラー級の外野手を5人も抱え、共存させるための方法を模索するのは実にぜいたくな悩みだが、ブーンが彼らを上手く使い分けることができれば、昨季両リーグ最多の241本塁打を放った強力打線はさらに破壊力を増すことになりそうだ。

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