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マーリンズ移籍のカストロがトレードを希望

2018.1.11 11:30 Thursday

 MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、昨年12月にジャンカルロ・スタントンとのトレードでヤンキースからマーリンズに移籍してきたばかりのスターリン・カストロが「再建プロセスの一部になりたくない」として他球団へのトレードを希望しているようだ。

 2010年にメジャーデビューを果たしたカストロは5年連続でナ・リーグ中部地区5位に終わったカブスを正遊撃手として支え、メジャー6年目の2015年に初めてワイルドカードからのポストシーズン進出を経験。しかし、そのオフにアダム・ウォーレンらとのトレードでヤンキースへ放出され、2016年のワールドシリーズ制覇を経験することはできなかった。カブスの再建期を主力選手として支えながら、再建が完了する直前でトレードされてしまった苦い経験から「別の再建プロセスの一部になりたくない」との思いが生まれていることは容易に想像がつく。

 今オフのマーリンズはスタントン(ヤンキースへ移籍)、マーセル・オズーナ(カージナルスへ移籍)、ディー・ゴードン(マリナーズへ移籍)を次々に放出し、一連のトレードに不満を持ったクリスチャン・イェリッチとJ.T.リアルミュートもトレードを希望。彼らが全員トレードされてしまうような事態になれば、ほとんどAAA級のマイナー球団と変わらないような布陣となるため、カストロがトレードを希望するのも当然の流れと言える。MLB.comのジョー・フリサロは先週、マーリンズがカストロを放出しない可能性が高いことを報じていたが、カストロ自身の口からトレードの要求が飛び出したことにより、状況は大きく変化することになりそうだ。

 昨季のカストロは右ハムストリング痛により2度にわたって戦列を離れたため、112試合のみの出場に留まったものの、打率.300、16本塁打、63打点、OPS.792の好成績をマーク。打率3割はカブス時代の2011年以来6年ぶりであり、OPSは自己ベストを更新した。なお、カストロは2012年8月に7年契約を結んでおり、今季の年俸はおよそ1100万ドル、2019年の年俸はおよそ1200万ドル、2020年の契約は年俸1600万ドルの球団オプションとなっている。


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