ブルース逃したジャイアンツがマカッチェン獲得を狙う
2018.1.12 12:00 Friday
ジェイ・ブルースの獲得を目指していたジャイアンツだが、ブルースはメッツと3年3900万ドルで契約。またしてもジャイアンツの外野手補強は失敗に終わった。そして、ジャイアンツの次なる補強ターゲットはアンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)となっているようだ。
USAトゥデイのボブ・ナイチンゲールによると、ジャイアンツはブルースに対してメッツ同様に3年契約のオファーを提示していたものの、総額はメッツよりも1000万ドル近く少なかったという。今オフに入ってジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)やマーセル・オズーナ(カージナルス)を取り逃したなかで、ブルースに提示したオファーの条件を見ると、ジャイアンツがどこまで外野手補強に本気なのか疑問が残るところだが、外野手補強を目指す方針は変わらない。ナイチンゲールはジャイアンツがマカッチェン獲得のトレード交渉を継続していることを報じている。
昨季のマカッチェンは自己ワーストのOPS.766に終わった2016年の不振を脱し、打率.279、28本塁打、88打点、11盗塁、OPS.849をマーク。28本塁打はキャリア2番目の数字であり、各部門で全盛期に近い水準まで成績を戻した。しかし、6月にOPS1.193、7月にOPS1.101と爆発した一方で5月はOPS.682、8月はOPS.583に終わるなど好不調の波が大きく、左腕に対して打率.336、OPS1.131をマークしたものの、右腕には打率.263、OPS.769と苦戦。全盛期のような安定した活躍が望めなくなりつつあることも事実である。
また、マカッチェン獲得は打撃面でのアップグレードにはなるものの、守備面での大きなアップグレードは望めない。昨季ジャイアンツの正中堅手を務めたディナード・スパン(レイズ)は守備防御点-27という拙守を見せたが、マカッチェンの守備防御点も-16と平均を大きく下回る。マカッチェンを獲得してライトに回し、センターにロレンゾ・ケインなどの獲得を検討するのも選択肢の一つとなるだろう。
パイレーツは先発ローテーションの軸であるゲリット・コールの放出が近付いていることも報じられており、コールとマカッチェンという投打の軸を一気に放出することになれば、再建ムードがグッと高まるに違いない。ジャイアンツとパイレーツはそれぞれどのような選択をするのか。スプリング・トレーニングの開始は徐々に近付いているが、オフシーズンの動向からまだまだ目が離せない。
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