コール逃したヤンキース ダルビッシュ獲得に本腰か
2018.1.15 10:30 Monday
ゲリット・コールのアストロズ移籍が決定し、先発投手補強を目指すヤンキースの獲得候補が一人消えた。アストロズはダルビッシュ有の獲得レースから撤退する可能性が高く、ダルビッシュの移籍先候補は残り5チーム。候補の一つであるヤンキースはダルビッシュ獲得に本腰を入れる可能性もありそうだ。
日本時間1月14日、アストロズはジョー・マスグローブ、コリン・モランら4選手との交換でパイレーツからコールを獲得するトレードを成立させた。コールについてはヤンキースもクリント・フレイジャーやチャンス・アダムスを交換要員として獲得を狙っていることが報じられていたが、パイレーツの要求に見合うオファーを提示することができず、パイレーツはアストロズとのトレードを決断。子供のころにヤンキース・ファンだったコールが今季、ピンストライプのユニフォームを着ることはなくなった。
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMは確固たるレギュラーが不在の二塁や三塁よりも先発投手の補強を優先する方針を明らかにしている。二塁や三塁には球団最高のプロスペクトであるグレイバー・トーレスを筆頭に、ミゲル・アンドゥハー、サイロ・エストラーダ、ロナルド・トレイエス、タイラー・ウェイドなど若手のレギュラー候補が溢れており、彼らを競争させる方針だ。そして、先発投手補強の有力候補に挙げられているのがダルビッシュである。
キャッシュマンはダルビッシュの代理人と交渉していることを認めており、ダルビッシュも自身のTwitterで「ヤンキースからオファーがあったものの、提示額が適切でなかった」ことを明らかにしている。コールが市場から消えた今、ヤンキースがダルビッシュへのオファー内容を見直し、再びオファーを提示する可能性は十分にあるだろう。
ここで問題になるのが、ヤンキースが今季の年俸総額を1億9700万ドル以下に抑える方針を貫いていることである。ダルビッシュを獲得すれば、年俸総額がこのラインを超えてしまうことはほぼ確実。ヤンキースとしては不良債権化しつつあるジャコビー・エルズベリーを放出して年俸総額を削減したいところだが、エルズベリーのトレードを成立させるのは極めて困難であると見られる。トレードによる年俸削減を目指すのであれば、ブレット・ガードナーやデービッド・ロバートソンの放出のほうが、より現実的なオプションとなりそうだ。
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