カージナルスのブルペン補強は終了か 有望株・レイエスに期待
2018.1.15 11:30 Monday
フリーエージェント市場にグレッグ・ホランド、トレード市場にアレックス・コロメイ(レイズ)といった一流クローザーが残るなか、カージナルスのジョン・モゼリアック野球部門社長はブルペン補強が完了したと考えているようだ。2015年にアストロズで31セーブをマークしたルーク・グレガーソンがクローザーを務めると見られている。
昨季のカージナルスはクローザーの呉昇桓(オ・スンファン)が2016年ほどの安定感を発揮できず、その他のリリーバーも勝負どころで痛打を喰らうことが続出し、接戦をことごとく落とす結果となった。それが2年連続ポストシーズン逸の最大の原因となり、今オフはブルペンの補強、特にクローザーの獲得が急務となっていた。今オフのブルペン補強はフリーエージェント市場でグレガーソンと契約したことくらいだが、モゼリアックは「次のステップへ成長しようとしている投手が多くいる」とこれ以上の補強については消極的。2015年にアストロズのクローザーとして31セーブを挙げ、通算66セーブの実績を誇るグレガーソンがクローザーを務めることになりそうだ。
グレガーソンのほか、タイラー・ライオンズ、ブレット・シーセル、マット・ボーマンらが中心になると見られるカージナルスのブルペンだが、もう一人、非常に楽しみな人材がいる。昨年2月にトミー・ジョン手術を受け、昨季を全休したアレックス・レイエスだ。現在23歳のレイエスは2016年8月にメジャーデビューを果たし、12試合(うち5先発)に登板して4勝1敗1セーブ、防御率1.57の好成績をマーク。メジャーデビュー直後からエース級の才能をフルに発揮し、昨季は先発ローテーションの一角を担うことが期待されていた。チームは5月初旬ごろの戦列復帰を期待しており、時速100マイルを超える速球を武器とするプロスペクト右腕がブルペンの大きな武器となる可能性は十分にある。
レイエス自身も「先発であれ、リリーフであれ、とにかく僕は投げたいんだ。僕はチームを助けるためにここにいる。どんな場面で投げるとしても、僕は役割を全うするだけだよ」と語っており、トミー・ジョン手術からの復帰1年目をリリーバーとして過ごすことにも前向き。この有望株右腕が今季のカージナルス投手陣のキーマンであると言っても過言ではないだろう。
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