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ヤンキース エルズベリーの年俸半額負担に前向きな姿勢

2018.1.15 14:30 Monday

 ぜいたく税の税率リセットを目指すヤンキースは今季の年俸総額を1億9700万ドル以下に抑える方針を明確にしている。そのために余剰戦力となっているジャコビー・エルズベリーを放出したいヤンキースは、年俸の少なくとも半額を負担したうえで放出することに前向きな姿勢を示している。

 エルズベリーはヤンキースと総額1億5300万ドルの7年契約を結んでおり、球団オプションを含めると2021年まで契約が残っている。今季を含めた契約残り3年間の年俸は各年2100万ドル以上。ジャンカルロ・スタントンの放出やアーロン・ヒックスの成長により「5番手外野手」という扱いになっているエルズベリーにこの金額を支払ったうえでロースターに残すのはとにかく無駄が多すぎる。半額を負担してでも放出し、ロースターの枠を空けたいというのがヤンキースの本音だろう。

 しかし、トレード成立に向けてはいくつかの障壁がある。1つ目は仮にヤンキースが年俸の半額を負担したとして、年俸1000万ドルで現在のエルズベリーを欲しがるチームがあるのかという点だ。昨季のエルズベリーは112試合に出場して打率.264、7本塁打、22盗塁、OPS.750を記録。Baseball Reference版のWARは1.7だった。これはアーロン・アルテール(フィリーズ)やマレックス・スミス(レイズ)と同じ数字であり、オースティン・ジャクソン(インディアンス)やホゼ・ピレラ(パドレス)のほうが数字は上。要するに年俸調停権取得前の若手選手やフリーエージェント市場において単年契約で獲得できるような中堅選手でも残せるような数字しか、現在のエルズベリーは残せないのである。そのエルズベリーに今後3年間で3000万ドルを支払いたい球団は本当に存在するのだろうか。

 そして、2つ目はエルズベリーが全球団に対するトレード拒否権を有しているという点である。つまり、エルズベリーは自らの去就を自分の意志で決められるのだ。エルズベリーがヤンキース残留を希望すればヤンキースはそれを受け入れざるを得ないし、意中の球団以外へのトレードはエルズベリーが拒否できる。エルズベリーがトレード拒否権を放棄してもよいと考える球団もあるようだが、それらの球団がエルズベリーを欲するとは限らない。トレード拒否権の存在は間違いなくトレード成立に向けての最大の障壁となるはずだ。

 エルズベリー自身はレギュラー返り咲きを目指しており、「5番手外野手」というポジションに甘んじるつもりはない。しかし、球団から重要な戦力として見なされていないことも事実である。球団は、そしてエルズベリー自身は、去就に関してどのような決断を下すのか。今後の動向を見守りたい。


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