ヤディアー・モリーナ 2020年シーズン終了後に現役引退へ
2018.1.16 11:00 Tuesday
ゴールドグラブ賞を8度受賞するなど、球界屈指の名捕手として知られるヤディアー・モリーナ(カージナルス)。昨年4月に結んだ3年6000万ドルの契約が今季からスタートするが、この契約が満了を迎える2020年シーズン終了後に現役を引退するつもりであることを明らかにした。
日本時間1月16日、モリーナは「あと3年だ。それでおしまいさ」と語り、カージナルスとの契約を全うしたうえでキャリアに終止符を打つ意向であることを明言。今年7月に36歳の誕生日を迎えるモリーナは、2020年シーズン終了時には38歳になっており、2020年シーズン終了後の現役引退は極めて現実味のある話である。昨年4月にカージナルスとの契約を延長した際、「あと何年プレイしたいか」と尋ねられたモリーナは「今のところはあと4年かな」と答えていた。2020年限りでの現役引退は、そのときから頭のなかにあったのだろう。
過去9シーズンのうち8シーズンで捕手として128試合以上に先発出場するなど、30代半ばを迎えながらも年齢的な衰えを感じさせないモリーナ。2016年は3年ぶりの打率3割をマークし、昨季は自己2位の18本塁打、自己最多の82打点を叩き出すなど、攻守両面でチームに不可欠な戦力であり続けている。若手有望株のカーソン・ケリーが虎視眈々と正捕手の座をうかがっているものの、モリーナは「身体の状態はとても良いよ。全く問題ない。あと3年、この状態をキープできるといいね」とその座を譲るつもりはない。自身の後継者としてケリーを育てつつ、あと3年、不動の正捕手として君臨し続けるに違いない。
そんなモリーナが残り3年のキャリアで目指すのは、2011年以来となるチャンピオン・リングの獲得だ。「10月もしくは11月に(ワールドシリーズの)トロフィーを掲げるのを待ちきれないよ。あと3回、ワールドシリーズを制覇したいね」とモリーナ。ともに戦ってきたチームメイトは次々にチームを去り、若手選手が中心のチーム構成となりつつあるが、ホームベースの後ろにモリーナが座っている限り、カージナルスは常勝軍団であり続けるはずだ。
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