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マカッチェン放出のパイレーツが左腕・リベロと4年契約

2018.1.16 12:00 Tuesday

 MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、パイレーツはリリーフ左腕のフェリペ・リベロと契約を延長することで合意に至ったようだ。現時点では球団からの正式発表はないが、契約内容は4年2200万ドル+球団オプション2年(各1000万ドル)になるとローゼンタールが伝えている。

 ここ数日でエースのゲリット・コール、看板選手のアンドリュー・マカッチェンを放出し、再建に向かうことが濃厚となっているパイレーツだが、今回のリベロとの契約延長は4年以内にもう一度勝てるチームを作り上げる意思の表れと言えるだろう。この4年契約はスーパー2の対象であるリベロの調停期間4年分をカバーし、球団オプションを全て行使すればリベロのフリーエージェントを2年遅らせることができる。早ければ2021年まで、遅くとも2023年までに再建を完了させ、ワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作り上げる。球団フロントのそんな意思が感じられる動きとなった。

 昨季のリベロは73試合に登板して5勝3敗21セーブ14ホールド、防御率1.67の好成績をマーク。平均98マイルを超える速球を武器に、被打率.171、奪三振率10.51と相手打者を圧倒し、与四球率も前年の3.86から2.39へと大幅に改善された。今や球界でもトップクラスのリリーバーとなっており、再建に突入するパイレーツにおいて、チームの核の一人として見なされたことも十分に理解できる。

 今オフのパイレーツは同地区のカブスやカージナルス、ブリュワーズが戦力を充実させるなかで、これらのチームに対抗するのか、数年後を見据えて再建に取り組むのかを決めかねていた。しかし、コールとマカッチェンの放出により再建へ向かうことが明確となり、リベロとの契約延長はその第一歩になったと言える。コールとのトレードでアストロズから獲得したコリン・モランやジョー・マスグローブ、マイケル・フェリスは即戦力に近い若手選手であり、ここからもパイレーツが「短期的な再建」を見据えていることがうかがえる。ジョシュ・ハリソンやイバン・ノバにも放出の可能性が取り沙汰されており、パイレーツの今後の動きにも注目だ。


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