デウィット・オーナー「カージナルスの大きな補強は完了した」
2018.1.16 14:30 Tuesday
日本時間1月16日、カージナルスの筆頭オーナーであるビル・デウィットJr.は会見のなかで今オフの大きな補強が完了したとの考えを示した。デウィットは現在のチームのロースターを「strong(強い」かつ「improved(改善された)」と表現。今オフの補強に満足している様子だった。
デウィットは「今からスプリング・トレーニングまでの間に、大きな動きがあるとは思っていない。ジョン・モゼリアック野球部門社長とマイケル・ガーシュGMは獲得すべき選手を見つけ、彼らを獲得するという素晴らしい仕事をしてくれた」と語り、マーセル・オズーナ、マイルズ・マイコラス、ルーク・グレガーソンらを獲得した今オフの動きに満足感を示した。
デウィットの発言が事実であるならば、カージナルスはエリック・ホズマーやグレッグ・ホランド、ジェイク・アリエタといったフリーエージェント選手の獲得には動かないことになる。昨季はクローザーの不振により苦戦を強いられたため、今オフは一線級のクローザーの獲得に動くことが噂されていたが、「クローザーというのはハードな仕事なんだ。クローザーの歴史を見てみると、長年にわたって活躍が保証されることはない」とデウィットはクローザー獲得に大枚をはたくことに否定的。現時点では、新加入のグレガーソンがクローザーを務めることになると見られている。
デウィットはさらに、ジョシュ・ドナルドソン(ブルージェイズ)やマニー・マチャド(オリオールズ)といった契約最終年を迎えるスター選手を獲得するために多数の有望株を放出することに対しても否定的な考えを示した。「1年の戦いのために、将来の重要な戦力を放出することはできない。それはわが組織の目標ではないんだ。我々は毎年ポストシーズン進出を狙えるチームであり続けたいんだよ」
今後、動きがあるとすれば、やや層の薄いリリーバーを数名加えることくらいだろう。ヤディアー・モリーナ、アダム・ウェインライトといったチームの軸は変わらないが、トミー・ファム、ルーク・ウィーバーらが台頭し、今季はトップ・プロスペクトのアレックス・レイエスも戦列に戻ってくる。新旧の才能豊かな選手たちが上手く噛み合えば、宿敵・カブスを上回って3年ぶりにポストシーズンへ返り咲くことも不可能ではない。21世紀を代表する常勝軍団の逆襲に期待したい。
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