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ポジションを失うもレギュラー復帰を目指すグリチック

2018.1.16 17:30 Tuesday

 スティーブン・ピスコッティとマグネウリス・シエラがトレードで放出されるなか、今季もカージナルスの一員としてプレイすることが確実なランドール・グリチック。しかし、今季は4番手外野手という扱いでのスタートとなる。グリチックは「失望している」としつつも、レギュラー復帰を目指している。

 今オフ、打線の核となる強打者の獲得が急務となっていたカージナルスは、マーリンズからマーセル・オズーナを獲得した。グリチック、ピスコッティ、シエラのほかにもトミー・ファム、デクスター・ファウラー、ホゼ・マルティネス、ハリソン・ベイダーらを抱え、外野手が人員余剰気味となっていたところへオズーナが加入。シエラとピスコッティが放出されたことによりチーム内での居場所を確保した形のグリチックだが、レフトにオズーナ、センターにファム、ライトにファウラーが入るため、レギュラーの座を失った。

 グリチックは「もちろん、レギュラーの座を失うのは残念なことだ。昨季は好不調の波が大きすぎて、コンスタントに実力を発揮できなかった。チームは強打者を必要としていて、獲得したのは外野手だった。チームにとっては良いことだけど、僕にとってはそうではない。でも、僕は努力し続けるだけだよ」と語り、失ったレギュラーの座を取り戻すことに意欲を見せた。

 2年連続で20本塁打以上を放っているように、グリチックの長打力はチーム内ではトップクラス。グリチックがしっかり結果を残していれば、そもそも強打者の補強は必要なかったのである。カージナルスがグリチックを放出しなかったのは、外野3ポジションを守れる点を評価しているのはもちろんのこと、グリチックの才能が本格開花する可能性に賭けた部分もあるのだろう。今季開幕時点でまだ26歳。グリチックにはまだ時間が残されている。

 「しっかり準備をして、いつもと同じようにシーズンの開幕を迎えるつもりだよ。与えられたチャンスを最大限に活用して、レギュラーに返り咲きたいね」と語るグリチック。チーム屈指の長打力を秘めた右のスラッガーが才能を開花させれば、ポストシーズン返り咲きを目指すカージナルスの戦いはグッと楽になるはずだ。


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