ジャイアンツ 新加入のマカッチェンをライトで起用へ
2018.1.17 10:30 Wednesday
パイレーツからアンドリュー・マカッチェンを獲得したジャイアンツは、2013年のナ・リーグMVPを右翼手として起用する方針であることを明らかにした。これに伴い、昨季まで正右翼手を務めていたハンター・ペンスはレフトに回ることになる。
マカッチェンは日本時間1月17日に行われた入団記者会見で「ライトでプレイするのを楽しみにしている」と語り、長年慣れ親しんだセンターからライトへポジションを変えることに前向きな姿勢を示した。「僕がライトを守れば、セイバーメトリクスの指標が悪いと批判されることもなくなるだろうね」とマカッチェンは冗談を交えて話したが、そこからは自身の守備力に対して批判的な人々を見返してやろうという強い意志も感じられた。
マカッチェンの中堅手としての守備力が低下していることもあり、パイレーツは1年前に外野の守備位置シャッフルを検討。マカッチェンがセンターからライト、グレゴリー・ポランコがライトからレフト、スターリング・マーテイがレフトからセンターに回ってシーズン開幕を迎えた。ところが、開幕直後にマーテイが禁止薬物の使用により80試合の出場停止処分を科され、マカッチェンは再びセンターへ。結局、マーテイの復帰後もマカッチェンがセンターを守り続けることとなった。右翼手としての出場は13試合のみだったが、限られた出場機会のなかで守備防御点+2を記録。中堅手として出場したときよりもはるかに良い数字が出ており、新天地での右翼手転向にも不安はない。
また、マカッチェンの右翼手転向により、キャリアの大半を右翼手として過ごしてきたペンスはレフトに回ることになった。アストロズでメジャーデビューを果たした2007年こそ中堅手としての出場が大半を占めたペンスだが、その後の10シーズンはほぼライト一筋。レフトを守ったのはマイナー時代の2006年が最後である。ブルース・ボウチー監督はすでにペンスにコンタクトを取り、左翼手転向について了承を得ているという。「ペンスはどこでも守ってやるというくらいに、マカッチェンの加入に興奮していたよ」とボウチーは話しており、ポジション変更はスムーズに進みそうだ。
現在ジャイアンツは中堅手の獲得を目指しており、ロレンゾ・ケインらが獲得候補に挙げられている。昨季は攻守両面でチームの弱みとなっていた外野だが、中堅手の補強が実現すれば、今季はチームの強みへと変貌を遂げることになりそうだ。
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