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守護神・ブリットンを欠くも充実のオリオールズ救援陣

2018.1.17 18:30 Wednesday

 先発投手の補強が進まず、クローザーのザック・ブリットンを右アキレス腱の故障で欠くなど、あまり良いニュースが聞こえてこないオリオールズ投手陣。しかし、昨季リーグ6位の救援防御率3.93をマークした救援陣は戦力を維持しており、今季もチームの強みとなりそうな気配である。

 ブリットンが前半戦の大部分を欠場することが確実となっているオリオールズ救援陣だが、ブリットンは昨季も左前腕痛で2度にわたって戦列を離れており、38試合にしか登板できなかった。その点を考慮すると、ブラッド・ブラック、ダレン・オデイ、マイケル・ギブンズ、リチャード・ブライアーといった主力リリーバーがしっかり実力を発揮できれば、昨季と同等のクオリティを維持することは十分に可能なはずだ。

 ブリットンの欠場期間中にクローザーを務めると予想されるのはブラック。2016年は24ホールドを挙げるなどセットアッパーとして活躍したが、昨季はブリットンの故障により一時的にクローザーを務め、67試合に登板して4勝5敗18セーブ9ホールド、防御率3.18をマークした。セットアッパーを務めるギブンズはメジャー3年目の昨季、69試合に登板して8勝1敗21ホールド、防御率2.75の好成績をマーク。オリオールズ加入後の6シーズンで5度も64試合以上に登板しているオデイとともに、代役クローザーのブラックをサポートすることになるだろう。

 昨季のサプライズとなったのが左腕・ブライアーの活躍。メジャーデビューを果たした2016年にヤンキースで23試合に登板して防御率1.96をマークしていたとはいえ、メジャー2年目の左腕が57試合に登板して防御率1.99の活躍を見せると予想した人はいなかったはずだ。ブラック、ギブンズ、オデイはいずれも右腕であり、昨季51試合に登板したドニー・ハートとともにブライアーには貴重な左腕として期待が掛かる。

 その他の投手では、ルール5ドラフトで加入したネストル・コルテス、ホゼ・メサ、ペドロ・アラウホの3投手に注目したい(アラウホはルール5ドラフト後にトレードで加入)。このなかで最もメジャーに近い位置にいるコルテスは昨季、A+級、AA級、AAA級の3階級合計で30試合(うち13先発)に登板して7勝4敗、防御率2.06の好成績をマーク。メサはA+級とAA級の29試合で防御率1.93、アラウホはA+級とAA級の45試合で防御率1.76をマークしており、思わぬ掘り出し物となる可能性もありそうだ。


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