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強化と予算の狭間で中堅手の獲得狙うジャイアンツ

2018.1.21 08:00 Sunday

 今オフは例年と比べると選手の移籍の動きが遅いと言われている。FA、トレード両市場もなかなか大物選手の行く先が決まらずに長期戦となりそうだ。その中でジャイアンツはトレードでエバン・ロンゴリアとアンドリュー・マカッチェンを獲得し、着々とシーズンに向けて補強をしている。次に狙うのは中堅手だ。

 ジャイアンツの中堅手のレギュラーといえばデナード・スパンだった。しかし、今オフにロンゴリアを獲得する際のトレード要員として彼を放出したために現在、中堅の枠は空いている状態だ。昨年のチーム打率.249(ナ・リーグ13位)で得点も639点(ナ・リーグ14位)と苦しんだこともあり、まずはスパンのような切り込み隊長が欲しいところだ。獲得したマカッチェンも中堅を守ることができるものの、既にチームは右翼手として起用を予定しているという。

 現時点で移籍先が決まっていない注目の中堅手としてはFA市場でみるとロレンゾ・ケイン(ロイヤルズ)を筆頭にカルロス・ゴメス(レンジャーズ)やジャロッド・ダイソン(マリナーズ)などが挙げられる。彼らのような大物を加入させることができれば問題ないが、チームに立ちはだかるのは「ぜいたく税」の壁だ。これまで4年連続でぜいたく税を支払ってきたため、年俸総額上限1億9700万ドルを超えないために慎重にならなければならない。昨年発表されたチームのぜいたく税の金額は410万ドルだった。

 こうした予算の兼ね合いもあり交渉が難航していることが市場の動きが遅い原因の1つに挙げられている。ジャイアンツにとって昨年のナ・リーグ西地区最下位から巻き返すために切り込み隊長と守備の要を担う選手は必要だ。ロンゴリアとマカッチェンを獲得した喜びもつかの間でチームは強化と予算の板ばさみに苦しんでいる。果たして開幕時に中堅を守っているのは誰なのか。今後の戦略が注目される。


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