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オリオールズの補強ポイントに合致するダイソン

2018.1.22 11:30 Monday

 オリオールズはライトを守ることができ、正中堅手であるアダム・ジョーンズのバックアップを務めることができる左打ちの外野手を探している。MASNスポーツのロッチ・キューバトコは2つの条件を満たす選手としてジャロッド・ダイソンの名前を挙げている。

 俊足が自慢のダイソンは400打席以上出場したシーズンが一度もないにもかかわらず、2012年から6年連続で26盗塁以上をマーク。うち4シーズンで30盗塁以上を記録した。ネイト・カーンズとのトレードでロイヤルズからマリナーズへ移籍した昨季は、8月中旬に右股関節痛で故障者リスト入りしたものの、自己2番目の多さとなる111試合に出場し、打率.251、5本塁打、30盗塁、OPS.674をマーク。通算OPS.677が示すように打撃面では多くを期待できない選手だが、4年連続でチーム盗塁数がメジャー最少に終わっているオリオールズに新たな武器をもたらし得る存在だ。

 また、俊足を生かした外野守備にも定評があり、昨季はレフトで守備防御点+5、センターで守備防御点+10を記録。外野3ポジション合計での守備防御点はメジャーデビューを果たした2010年から常にプラスの数字を記録しており、2014年からは4年連続でプラス2ケタの好成績を残している。昨季はライトでの出場機会がなかったものの、ライトでも通算310イニングで守備防御点+7を記録しており、ライトの守備には何の心配もない。オリオールズの外野には守備に不安を抱える選手が多く、好守を誇るダイソンの獲得は走塁面のみならず守備面においても戦力アップに繋がるだろう。

 現時点でオリオールズの外野は、レフトにトレイ・マンシーニ、センターにジョーンズ、そしてライトには新人のオースティン・ヘイズが入る布陣が予想されている。球団トップクラスの有望株とはいえ、ヘイズにいきなりフルシーズンの活躍を期待するのは酷。ダイソンでなくとも、ヘイズをサポートできる控え外野手を確保しておきたいところだろう。


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