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FA市場最高のセンター・ケインはどこへ行く?

2018.1.24 10:30 Wednesday

 ジャイアンツは日本時間1月23日にオースティン・ジャクソンと契約し、外野手の補強をほぼ完了させた。フリーエージェント市場におけるベストの中堅手と目されるロレンゾ・ケインの市場はさらに縮小することになったが、ケインはどこへ行くのだろうか。

 関係者の話によると、ジャイアンツにはまだケインを獲得する可能性が残っているという。現時点ではレフトにハンター・ペンス、センターにジャクソン、ライトにアンドリュー・マカッチェンを置く布陣が有力視されているが、あるGMは「外野の両翼に2人のベテラン選手がおり、ジャクソンを有用な4番手外野手として起用できる」と語り、ジャイアンツが正中堅手としてケインの獲得に動く可能性があることを示唆。予算などの問題はあるものの、ケイン獲得の有力候補に挙げられてきたジャイアンツが引き続きケイン獲得を狙っているとしても決して不思議ではない。

 別の関係者はレンジャーズをケイン獲得の候補に挙げる。ノマー・マザーラ、デライノ・デシールズ、秋信守(チュ・シンス)の3人が外野のレギュラーに予定されているレンジャーズだが、ケインを獲得すれば守備に不安を抱える秋を指名打者に回すことができる。こちらも予算の問題があるが、ケインが市場に残り続けるのであれば、価格は徐々に下落していくはずであり、レンジャーズにも獲得のチャンスはあると見られている。

 ほかにはカブスやブリュワーズを獲得候補に挙げる関係者もいる。ただし、カブスはケインを獲得した場合、クオリファイング・オファーの補償として2つのドラフト指名権を手放さなくてはならず、「ここ数年で多くのプロスペクトを放出しているカブスがケインのためにドラフト指名権を2つも手放すとは思えない」というのが関係者の見方だ。ブリュワーズは外野に人材が溢れているが、クリスチャン・イェリッチ(マーリンズ)の獲得に動いているとの報道もあり、ケイン獲得に動く可能性もゼロではないだろう。

 そして、最も有力な選択肢の一つに挙げられているのが、どこかの球団と1年契約(ないし1年後にオプトアプト可能な契約)を結び、来オフ再びフリーエージェント市場に出るというものである。今後はクオリファイング・オファーの対象にならないため、より多くの球団が獲得に動く可能性があるからだ。この場合には1年契約でロイヤルズと再契約を結ぶ可能性も十分にある。市場がなかなか動かないなか、ケインはどのような選択をするのか。ケインの決断に注目したい。

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