新天地でレギュラー定着が期待される25歳・モラン
2018.1.24 18:30 Wednesday
2年前、コリン・モラン(当時アストロズ)は自分のスイングを見失った。メジャーに初昇格し、メジャーのレベルに圧倒されてしまったのだ。しかし、モランは自分のスイングを取り戻し、現在は新天地・パイレーツで正三塁手の座を虎視眈々と狙っている。
「メジャーへ昇格したとき、顔面をパンチされたような衝撃を受けた。戸惑ってしまったんだ」とモランは昇格当時を振り返る。メジャーデビューを果たした2016年は9試合に出場して打率.130、OPS.374。長打は二塁打1本だけだった。メジャーで受けた衝撃はマイナーでのパフォーマンスにも悪影響を及ぼし、この年はAAA級で打率.259、10本塁打、OPS.697に終わるなど不本意なシーズンを過ごした。
しかし、スイング改造に取り組んだあと、モランのパフォーマンスは大幅に改善された。AAA級2年目となった昨季、出場試合数は前年から40試合近く減少したにもかかわらず、前年を上回る18本塁打を放ち、打率.308、OPS.916の好成績をマーク。メジャーでは顔面に打球を当ててシーズンを終えるまでに7試合に出場し、打率.364、1本塁打、OPS1.235と結果を残した。モランとともにパイレーツへ移籍してきたジョー・マスグローブは「彼は前年とは全く異なる打者だったよ」と同僚について語る。そして、「彼がどんな状態でキャンプにやってくるか、本当に楽しみだよ」と同僚の活躍に期待を寄せている。
2016年と2017年を比較したとき、モランに見られた大きな変化はゴロの打球が減り、フライの打球が増えたことだ。また、アプローチの面でも成長が見え、三振が大幅に減少した。ジェフ・アルバート(アストロズ打撃コーチ補佐)とともに取り組んだスイング改造が実を結んだのだ。
アストロズがパイレーツとトレードの交渉を行っていると聞いたとき、モランは自身がトレードに含まれていることを察したという。ワールドシリーズを制したチームを離れることに寂しさもあったが、「メジャーには正三塁手は30人しかいないんだ。良い機会を与えられて、レギュラー獲得に挑戦できるのはとてもワクワクするよ」と移籍を前向きに捉えている。
ニール・ハンティントンGMも「彼は賢いし、一生懸命に取り組む選手だ。昨季はスイングとアプローチに調整を加え、大きく成長した。メジャーの舞台でも彼の実力は通用すると思うよ」とモランを高く評価している。アンドリュー・マカッチェンが去ったパイレーツ打線を牽引するのは、ひょっとするとこの男かもしれない。
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