2019年殿堂入り投票には歴代最多セーブのリベラが登場
2018.1.25 12:30 Thursday
2018年のアメリカ野球殿堂入り投票ではチッパー・ジョーンズとジム・トーメイの2人が有資格初年度で殿堂入りを果たした。では、来年はどの名選手が殿堂入りの資格を得るのだろうか。MLB.comのリチャード・ジャスティスが来年の殿堂入り投票を展望している。
来年の殿堂入り投票で殿堂入り資格を得る見込みの主な選手は、マリアーノ・リベラ、ロイ・ハラデイ、トッド・ヘルトン、アンディ・ペティット、ランス・バークマンといった面々である。最大の目玉は何と言ってもリベラ。魔球・カッターを武器にヤンキースのクローザーとして長年にわたって活躍し、積み上げたセーブの数は歴代最多の652。ポストシーズンでは通算96試合に登板し、8勝1敗42セーブ、防御率0.70という超人的な成績を残している(ワールドシリーズ制覇5度)。通算601セーブをマークしたトレバー・ホフマンが今回3度目のチャレンジでようやく殿堂入りを果たしたことを考えると、クローザーに対する評価はそれほど高くないのかもしれないが、やはりリベラは別格の存在。98%を超えるような高得票率での殿堂入りを予想する声もある。
リベラに次ぐのはハラデイだろう。昨年11月に飛行機事故によりこの世を去ったハラデイだが、間違いなく2000年代最高の先発投手だった。全盛期と呼べる2002~2011年の10シーズンで170勝75敗、防御率2.97をマークし、サイ・ヤング賞2度、オールスター・ゲーム選出8度。通算203勝という数字に物足りなさは残るものの、殿堂入りが検討されるレベルの選手であることに疑いの余地はない。
来年も殿堂入りのチャンスを残した選手たちに目を向けると、エドガー・マルティネスとマイク・ムシーナの2人が有力候補と言える。マルティネスは昨年の58.6%から70.4%へ、ムシーナは51.8%から63.5%へ得票率をアップさせており、絶対的な候補がリベラくらいしか見当たらない来年はさらに得票率を伸ばして殿堂入りを果たす可能性がある。マルティネスは来年がラストチャンスであり、今年足りなかった20票を是が非でも獲得したいところだろう。
来年の殿堂入り投票の予想としては、確実と言えるのはリベラとマルティネスの2人だけ。ハラデイとムシーナの2人にも可能性があり、ロジャー・クレメンス、バリー・ボンズ、カート・シリングの3人は状況次第といったところだろうか。
