2008年のプロスペクト・ランキングを作り直してみよう
2018.1.29 13:00 Monday
MLB公式サイトでは日本時間1月28日にプロスペクト・ランキングTOP100が発表され、1位には大谷翔平(エンゼルス)が選出された。ここでは今から10年前、2008年のプロスペクト・ランキングを振り返り、10年間のデータをもとにプロスペクト・ランキングを作り直してみる。
2008年にはMLB公式サイトでプロスペクト・ランキングTOP50が発表されていた。それから10年が経過し、プロスペクト・ランキングに名を連ねていた選手のなかからオールスター選手、MVPやサイ・ヤング賞の受賞者が続々と誕生。プロスペクト・ランキングが間違いでなかったことを裏付ける結果となっている。しかし、当然ながらプロスペクト・ランキングは完璧なものではない。期待はずれのキャリアを過ごした選手もいれば、期待以上の活躍を見せている選手もいるのだ。まずは2008年のプロスペクト・ランキングTOP10を見てみよう(所属は当時)。
1. ジェイ・ブルース(レッズ)
2. エバン・ロンゴリア(レイズ)
3. キャメロン・メイビン(タイガース)
4. クレイトン・カーショウ(ドジャース)
5. ジャバ・チェンバレン(ヤンキース)
6. クレイ・バックホルツ(レッドソックス)
7. コルビー・ラスマス(カージナルス)
8. アンドリュー・マカッチェン(パイレーツ)
9. ホーマー・ベイリー(レッズ)
10. アダム・ミラー(インディアンス)
この10選手のうち、メジャー昇格を果たせなかったのは10位のミラーのみ。Baseball-Reference版の通算WARではロンゴリア、カーショウ、マカッチェンの3人が現役TOP30にランクインしており、ブルース、メイビン、バックホルツ、ラスマスの4人も10.0以上の通算WARを記録している。10人中7人がメジャーの主力選手として活躍しているのだから、なかなかの精度と言えるだろう。では、TOP50にランクインしていた選手を通算WARの順に並び替えるとどうなるのか。TOP10は以下のようになる(括弧内は当時の順位と通算WAR)。
1. クレイトン・カーショウ(4位:59.4)
2. ジョーイ・ボットー(34位:54.8)
3. エバン・ロンゴリア(2位:50.0)
4. マックス・シャーザー(35位:45.6)
5. アンドリュー・マカッチェン(8位:40.0)
6. デービッド・プライス(11位:33.7)
7. ジョニー・クエイト(47位:31.4)
8. ジャコビー・エルズベリー(13位:30.9)
9. エルビス・アンドルース(38位:28.8)
10. チェイス・ヘッドリー(29位:26.8)
カーショウ、ロンゴリア、マカッチェンらが期待通りの活躍を見せている一方、ボットーやシャーザーは当時の予想を上回るパフォーマンスを見せていることが読み取れる。ちなみに、「当時の順位」から「通算WARの順位」を引いた差はクエイト(47-7=40)が最大、オースティン・ジャクソン(49-12=37)やデクスター・ファウラー(50-14=36)らがそれに続き、彼らは当時の期待を大きく上回る活躍を見せている選手であると言える。一方、ブランドン・ウッド(19-50=-31)、フェルナンド・マルティネス(17-47=-30)、ミラー(10-39=-29)らは大きく期待を裏切った選手たちである。もちろん、当時のTOP50にランクインせず、現在メジャーで素晴らしい活躍を見せている選手もいる。主な選手は以下の通りである(通算WAR順)。
1. ジョシュ・ドナルドソン(37.3)
2. ジャンカルロ・スタントン(35.1)
3. ジェイソン・ヘイワード(34.9)
4. マディソン・バムガーナー(32.6)
5. ホゼ・アルトゥーベ(29.6)
6. ロレンゾ・ケイン(27.8)
7. コリー・クルーバー(27.0)
8. フレディ・フリーマン(26.6)
9. アンソニー・リゾー(26.1)
10. カルロス・サンタナ(24.5)
そして、これらの選手を含めた2008年のプロスペクト・ランキングは以下のようになる。「2008~2017年の通算WAR」を基準にするのであれば、これがプロスペクト・ランキングの「正解」だったということになるだろう(括弧内は当時の順位)。
1. クレイトン・カーショウ(4位)
2. ジョーイ・ボットー(34位)
3. エバン・ロンゴリア(2位)
4. マックス・シャーザー(35位)
5. アンドリュー・マカッチェン(8位)
6. ジョシュ・ドナルドソン(圏外)
7. ジャンカルロ・スタントン(圏外)
8. ジェイソン・ヘイワード(圏外)
9. デービッド・プライス(11位)
10. マディソン・バムガーナー(圏外)
以上のことからわかることは、プロスペクト・ランキングに名を連ねている選手はスターに成長する可能性が高いものの、メジャーで活躍できないまま消えていくプロスペクトも多数おり、圏外からスターが誕生する可能性もあるということである。ランキング圏内の選手に注目するのはもちろんのこと、ランキング圏外の選手のなかから自分だけの「スター候補」を発掘するのも面白いのではないだろうか。
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