アスレチックスとロイヤルズの間で2対2のトレードが成立
2018.1.30 10:30 Tuesday
ロイヤルズのデイトン・ムーアGMは年俸総額の削減とマイナー組織の再構築を目的とした動きを継続している。日本時間1月30日、ロイヤルズはライアン・バクターとブランドン・モスをアスレチックスへ放出し、ジェシー・ハーンとヒース・フィルマイアーを獲得するトレードを成立させた。
エリック・ホズマー、マイク・ムスターカス、アルシデス・エスコバー(ロイヤルズと再契約)、ロレンゾ・ケイン(ブリュワーズと契約)、ジェイソン・バルガス、マイク・マイナー(レンジャーズと契約)といった主力選手が同時にフリーエージェントとなり、2014年リーグ優勝&2015年ワールドシリーズ制覇のチームに区切りがついた感のあるロイヤルズは今オフ、再びワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作るための態勢を整えるべく動いている。すでにスコット・アレキサンダーをドジャース、ホアキム・ソリアをホワイトソックスへ放出したが、今回のトレードでも主力クラスの選手を放出して若手選手を獲得。モスの年俸825万ドルのうち325万ドルをロイヤルズが負担することになっているが、500万ドルの年俸削減に成功した。
モスを放出したことによりロイヤルズには本職が一塁の選手が不在となり、ホズマーとの再契約を目指す可能性が高くなったと見られている。現時点での年俸総額は1億700万ドルほどとなっており、ホズマーを呼び戻すためにさらなるトレードを仕掛け、ペイロールに余裕を作る動きがあるかもしれない。その場合には再び主力クラスの選手が放出候補となるだろう。
ロイヤルズに加わるハーンはメジャーデビュー1年目の2014年にパドレスで7勝4敗、防御率3.07、翌2015年にアスレチックスで6勝6敗、防御率3.35をマークしたことのある右腕だが、近年は故障の影響もあって伸び悩み気味。本来の実力を発揮できるようであれば、ダニー・ダフィー、イアン・ケネディ、ジェイソン・ハメル、ネイト・カーンズ、ジェイコブ・ジュニスの5人で構成される先発ローテーションに割って入ることも十分に可能なはずだ。
ムーアの次なる一手はホズマーとの再契約なのか、それとも主力選手のさらなるトレードなのか。新たな常勝チームの構築に取り組むムーアの動きに注目だ。
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