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インディアンスが来季からワフー酋長のロゴを使用せず

2018.1.30 11:00 Tuesday

 日本時間1月30日、ロブ・マンフレッド・コミッショナーはインディアンスが来季から「ワフー酋長」のロゴマークを使用しないことが決定したと発表した。ファンにはお馴染みのロゴマークだが、ネイティブ・アメリカンから使用停止を求める声が高まり、MLB機構とインディアンスの話し合いの結果、今回の決定に至ったようだ。

 「ワフー酋長」はインディアンをモデルとしたキャラクターであり、インディアンスが球団のシンボルとして採用。1947年にユニフォームの袖章として初登場し、1949年から現在のデザインになったと言われている。インディアンスを舞台としたコメディ映画「メジャーリーグ」の影響もあり、日本でも広く知られたロゴマークである。

 マンフレッドは「MLBは多様性を受け入れる文化を作り上げることを目指している」との声明を発表し、人種差別にかかわる問題の解決に積極的に取り組んでいく意向を示した。さらに「ワフー酋長」のロゴマークを使用することについて、「ワフー酋長」はチームの歴史であると主張するインディアンスと議論を続けてきたことを明らかにし、議論の結果、最終的にインディアンスのポール・ドーラン・オーナーが時代の流れに合わせて「ロゴを使用することは適切でなくなった」と、ロゴの使用を停止することに同意したという。

 インディアンスは来季から「ワフー酋長」に代わり、ブロック体の「C」をチームのロゴマークとして使用する予定。ただし、商標権を維持するために「ワフー酋長」のロゴマークが入ったグッズの販売を一部の地域で継続する予定となっている。

 アメリカにはインディアンスのほかにも先住民をチーム名やマスコットにしたスポーツチームが存在し、その使用に関して幅広く議論が行われている。NFLのワシントン・レッドスキンズなどにも「チーム名が差別的だ」との指摘があり、今回のインディアンスの決定がほかのスポーツやほかのチームに影響を与える可能性もありそうだ。


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