カージナルス2年目を迎えるシーセルが復調を誓う
2018.1.30 15:30 Tuesday
4年3050万ドルの好待遇でカージナルスに迎え入れられながら、移籍1年目は不本意なシーズンとなったブレット・シーセル。新たな環境に慣れた今季は自身の価値を証明すべく、復調に燃えている。
2016年はやや低調だったものの、ブルージェイズで2013年から3年連続で60試合以上に登板して防御率2点台をマークしたシーセルには左のセットアッパーとしての活躍が期待されていた。しかし、プロ入り以来ブルージェイズ一筋で過ごしてきたシーセルは新しいチーム、新しいリーグ、そして初めての複数年契約という様々なプレッシャーに上手く対応できず、得意のカーブボールが上手く機能しないという状況に。2年間にわたって左打者に長打を許していなかったカーブボールは左打者に被打率.382、被長打率.618とめった打ちを喰らい、空振り率も低下。結果的にカーブボールの投球割合も大幅に減少してしまった。
5月中旬から7月中旬にかけて23試合に登板して失点したのは1度だけと、一度は復調の兆しを見せたシーセルだったが、8月は月間防御率6.92と大乱調。最終的には73試合に登板し、14ホールドをマークしたものの、防御率3.88、被打率.262、WHIP1.23、そして何より対左打者被打率.343は4年3050万ドルの契約に見合うものとは言えなかった。
しかし、シーセルには自身の価値を証明するための時間がまだ3年も残っている。今オフ、シーセルは春先に調子が上がらない傾向がある点を改善するために、例年よりも予定を早めてトレーニングに取り組んでいる。「シーズンが始まる前にメカニクスを万全の状態に持っていけるように準備しているよ。あとはどうなるかを見守るだけだね」とシーセル。「昨季は自分が思っていたようなシーズンではなかったし、ファンが期待していたようなシーズンでもなかったと思う。ファンは僕に対してマイナスの印象を持っていると思うんだ。でも、幸運なことに僕はこれからの3年でそれを変えられる」と今季への意気込みを口にしたシーセルはどのような活躍を見せてくれるのか。シーセルがブルペンの柱として機能するようなら、カージナルスが3年ぶりにポストシーズンへ進出する可能性はグッと高まるはずだ。
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