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エンゼルスはゲレーロの「27」を永久欠番にするのか?

2018.1.31 11:00 Wednesday

 通算2590安打、打率.318、449本塁打という輝かしい実績を誇るブラディミール・ゲレーロは史上初めてエンゼルスの選手としてアメリカ野球殿堂入りすることになった。昨年はエンゼルスの球団殿堂入りも果たしているゲレーロだが、エンゼルスで背負った「27」を今すぐ永久欠番とするわけにはいかないようだ。

 エンゼルスは57年の歴史のなかで6つの背番号を永久欠番としてきた。その6つとは、オールスター遊撃手のジム・フレゴシが背負った「6」、殿堂入りの名選手であるノーラン・ライアンの「30」とロッド・カルーの「29」、長年コーチを務めたジミー・リースの「50」、初代オーナーであるジーン・オートリーの「26」、そしてジャッキー・ロビンソンの「42」(全球団共通)である。しかし、フレゴシの「6」が永久欠番となった1998年を最後に、新たな永久欠番は誕生していない。その流れにストップをかける可能性があるのが、先日殿堂入りを果たしたゲレーロなのである。

 ゲレーロは2004年に5年7000万ドルの大型契約でエンゼルスに加入し、2009年の球団オプションを含めて6年間エンゼルスに在籍した。その間、チームは5度の地区優勝を果たし、ゲレーロは打率.337、39本塁打、126打点、OPS.989をマークした移籍初年度(2004年)にMVPを獲得。6年間で打率.319、173本塁打、616打点、OPS.927をマークし、打率は球団史上1位、本塁打でも同6位にランクインしている。

 当然ながらゲレーロの「27」を永久欠番とすることは球団内でも議論されているが、現在「27」を背負っているのは球界最高のスター選手であるマイク・トラウト。「僕は本当に縁起を担ぐ男なんだ。みんな知っていると思うよ」と語るように、トラウトは背番号を変更することに慎重な姿勢を見せている。もちろん、トラウトが「27」を背負ったままゲレーロの「27」を欠番とすることも可能だが、両選手への敬意を欠く行為となりかねない。このような事情もあり、エンゼルスは「27」の扱いに頭を悩ませているのである。

 メジャーリーグには複数の選手が共有している永久欠番が全部で4つ存在する。トラウトが現役引退までエンゼルスでプレイし続けるにせよ、他球団へ移籍するにせよ、トラウトのこれまでの活躍が永久欠番に値することは間違いない。最終的にはゲレーロとトラウトが共有する形で「27」はエンゼルスの永久欠番となるのではないだろうか。


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