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積極補強のブリュワーズ ダルビッシュ獲得にも本気

2018.1.31 11:30 Wednesday

 1月も終わりを迎えようとしているなか、ダルビッシュ有の契約先がまだ決まらない。MLBネットワークのジョン・ヘイマンは今週中にもダルビッシュの契約が決まるとの見通しを立てているが、今オフのフリーエージェント市場で先発投手としては最高クラスの評価を受けている右腕はどのチームを選択するのだろうか。

 当初、ダルビッシュ獲得レースの「最終候補」に残ったと見られていたのはヤンキース、ツインズ、アストロズ、レンジャーズ、カブス、ドジャースの6球団。この6球団のうち、アストロズはパイレーツからゲリット・コールを獲得してダルビッシュ争奪戦から撤退し、レンジャーズも予算の関係上、事実上の撤退状態となっている。その後新たに争奪戦に加わったと見られているのがフィリーズとブリュワーズ。ヘイマンの見通しが正しければ、最大8球団が加わったダルビッシュ獲得レースはクライマックスを迎えていることになる。

 ダルビッシュ獲得に向けて最も積極的に動いているのはブリュワーズだ。2011年以来7年ぶりのポストシーズン進出を目指してクリスチャン・イェリッチ、ロレンゾ・ケイン、ヨーリス・チャシーンを獲得するなど積極的な補強を進めており、ダルビッシュはいわば「ラストピース」的存在。ブリュワーズはすでにダルビッシュに対して正式に獲得オファーを提示しており、また、マーク・アタナシオ・オーナーはトップクラスの先発投手を獲得するだけの予算があることを明言している。アタナシオは具体的な選手名の言及を避けたが、ターゲットがダルビッシュであることは間違いない。

 ツインズも先発投手の補強を目指しているが、5年を超える長期契約には消極的で、契約条件での争いとなった場合にはブリュワーズやカブスに敵わない可能性が高い。ドジャースとヤンキースは年俸総額をぜいたく税の上限以内に収めることを目指しており、高額年俸選手を放出するか、ダルビッシュの価格が下落しない限りは獲得は難しいと見られている。そして、フィリーズは大穴的存在。再建中のチーム状況にダルビッシュがフィットするかはともかく、予算には余裕があるだけに、大逆転でのダルビッシュ獲得が実現しても決して不思議ではない。

 スプリング・トレーニングの開始まではおよそ2週間。停滞気味だったフリーエージェント市場にも少しずつ動きが出始めており、ダルビッシュの契約先が決まる日も、そう遠くはなさそうだ。


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