メジャー昇格&定着を目指すカージナルスの若手外野手たち
2018.1.31 17:30 Wednesday
カージナルスは今オフ、外野の人員整理に取り組み、40人枠からマグネウリス・シエラ(マーリンズへトレード)、スティーブン・ピスコッティ(アスレチックスへトレード)、ランドール・グリチック(ブルージェイズへトレード)を放出した。それでも球団内には才能豊かな外野手が揃っており、若手外野手たちは数少ないチャンスを生かすべく努力を続けている。
カージナルスは前述の3人を放出する一方で、打線の軸となり得るスラッガーとしてマーリンズからマーセル・オズーナを獲得。オズーナがレフト、昨季「打率3割・20本塁打・20盗塁」を達成したトミー・ファムがセンター、5年契約の2年目を迎えるデクスター・ファウラーがライトに入り、昨季打率.309のホゼ・マルティネスが外野4番手となるところまではほぼ当確と見られている。となると、控え外野手の枠はあと最大で1枠。ハリソン・ベイダーとタイラー・オニールがこの1枠をかけてスプリング・トレーニングで競争することになる。
ベイダーは昨年7月にメジャーデビューを果たし、32試合に出場して打率.235、3本塁打、10打点、OPS.659を記録。打撃のアプローチにやや粗さは残るものの、パンチ力とスピードを兼ね備え、センターを中心に外野3ポジションを守ることができる点も大きな魅力である。一方のオニールは昨年7月にマルコ・ゴンザレスとのトレードでマリナーズから加入。カージナルスの首脳陣の前でプレイするのは今回のスプリング・トレーニングが初めてとなる。昨季はAAA級で31本塁打、95打点、OPS.820をマークしたものの、打率.246、151三振と課題も残した。ベイダー同様に外野3ポジションを守ることができるが、どちらかと言うと両翼向きの選手であり、長打力をいかにアピールできるかがポイントとなるだろう。
ベイダーとオニールの下にはオスカー・メルカドとホゼ・アドリス・ガルシア(元巨人)も控えており、外野のタレント供給は途絶える気配がない。レギュラーが固定されており、チャンスはそれほど多くないかもしれないが、レギュラー陣から学ぶことも多いはず。若手外野手たちがスプリング・トレーニングを有効活用し、レギュラー陣から学んだことを今後に生かすことができれば、カージナルスの外野は当分の間、戦力の心配をする必要はなさそうだ。
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