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今季こそ本格開花へ ローテ争いに自信を見せるサラザー

2018.2.1 11:30 Thursday

 エース級のポテンシャルを秘めながらも、故障により開花を阻まれている投手は数多く存在する。ドミニカ共和国出身の右腕、ダニー・サラザー(インディアンス)もその一人だ。先発ローテ争いを強いられるサラザーだが、「故障さえなければ自分はやれる」と自信を見せる。

 今季のインディアンスの先発ローテーションは昨季のサイ・ヤング賞投票で1位と4位にランクインしたコリー・クルーバーとカルロス・カラスコ、昨季17勝と飛躍を遂げたトレバー・バウアーで3枠は確定。残りの2枠を昨季12勝のマイク・クレビンジャー、同10勝のジョシュ・トムリン、貴重な先発左腕であるライアン・メリット、そしてサラザーの4人が争う見込みとなっている。

 過去数年間の度重なる故障がなければ、エース級のポテンシャルを秘めるサラザーは先発ローテーションの座を不動のものとしていたことだろう。速球とスプリットチェンジを軸とした力強いピッチングはまさしくエースのそれであり、実際に2016年の前半戦には17先発で10勝3敗、防御率2.75と素晴らしい成績を残している。しかし、2016年8月以降は肩や肘に故障が続出。昨季は23試合(うち19先発)に登板して5勝6敗、防御率4.28という不本意なシーズンを過ごすこととなった。

 トレードの可能性も取り沙汰されている今オフだが、サラザーは先発ローテーションの座を取り戻すことを目指している。「状態が良いときは自分の仕事をしっかりできるということはわかっている」と語るサラザーにとって、活躍を妨げるものは故障のみと言っても過言ではないだろう。「競争があることはわかっている。僕は自分ができることをしっかりやるだけだよ」と冷静に状況を分析したサラザーだが、その冷静さは「故障さえなければローテの座を勝ち取れる」という自信の表れなのだろう。

 「全てをリセットすべき時なんだ。全てを忘れるべき時なんだ。苦しい年はもう終わった。失敗から学んで、前進していくだけだよ」と語るサラザーがそのポテンシャルを本格開花させるようなら、70年ぶりのワールドシリーズ制覇の可能性はグッと高まるはずだ。


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