剛腕・ロンドンがホワイトソックスとマイナー契約
2018.2.2 12:30 Friday
SBネーションのクリス・コティーロによると、ホワイトソックスは救援右腕のブルース・ロンドンとマイナー契約を結ぶことで合意に至ったようだ。平均90マイル台後半の速球を武器とするロンドンは、ブルペン候補の一人として開幕ロースター入りを目指すことになりそうだ。
ロンドンは先月27歳になったばかり。2013年にタイガースでメジャーデビューを果たし、最速103マイルに達する速球で注目を集め、将来のクローザー候補として期待されたが、その後は2014年にトミー・ジョン手術を受けるなど、故障や制球難の影響もあって伸び悩み。2016年に37試合で防御率2.97と飛躍の兆しを見せたものの、昨季は21試合で防御率10.91と壊滅的な成績に終わり、シーズン終了後にノンテンダーFAとなっていた。
メジャートップクラスの球速を誇る速球がロンドンの最大の魅力だが、いわゆる「棒球」になることが多く、球速のわりに威力がないことが伸び悩みの要因となっている。また、2016年には奪三振率11.15、与四球率2.97と投球内容に大幅な向上が見られたものの、昨季は奪三振率こそ12.64と自己ベストを記録したが、与四球率は自己ワーストの5.74。この制球難を克服しない限り、メジャーで安定した活躍を続けるのは難しいだろう。また、グラウンド外の言動を問題視されることも多く、2015年のシーズン終盤には「努力の様子が見られない」として自宅へ強制送還されたこともある。
今オフのホワイトソックスはゼイビアー・セデーニョ、ロブ・スケーヒル、ジェンマー・ゴメスといったメジャー経験のあるリリーバーをマイナー契約で獲得しており、ロンドンはこれらの投手とブルペンの1~2枠をかけて争うことになると見られる。新天地で心機一転、タイガース時代に高く評価されていた才能をフルに開花させることができるのか。まだ27歳と若いだけに、新天地での活躍を期待したい。
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