シーズン本塁打記録更新の可能性を秘める今季のヤンキース
2018.2.5 14:30 Monday
昨季のヤンキースは両リーグ最多の241本塁打を放ち、歴代16位にランクインした。歴代最多記録はケン・グリフィーJr.、エドガー・マルティネス、ジェイ・ビューナーらを擁した1997年のマリナーズによる264本塁打。今季のヤンキース打線はこの記録を更新する可能性を秘めている。
昨季両リーグ最多の本塁打数を記録した打線に、ナ・リーグ本塁打王(59本塁打)のジャンカルロ・スタントンが加入。昨季52本塁打でア・リーグ本塁打王に輝いたアーロン・ジャッジ、同33本塁打で球団の捕手記録を更新したゲーリー・サンチェス、同25本塁打で球団の遊撃手記録を更新したディディ・グレゴリウスらも健在で、他球団の脅威となる強力打線が完成した。もちろん、スターリン・カストロ(昨季16本塁打)、マット・ホリデイ(同19本塁打)らがチームから抜けており、スタントンの59本塁打を単純にプラスとして考えることはできないが、スタントンの加入によりシーズン本塁打記録を更新する可能性が高まったことは間違いないだろう。
データサイト「FanGraphs」が発表している今季の成績予想(Depth Chart版)によると、今季のヤンキースのチーム本塁打数は256本と算出されている。スタントンが55本、ジャッジが38本、サンチェスが30本、グレゴリウスが21本と続き、アーロン・ヒックス(18本)、ブレット・ガードナー(15本)、ミゲル・アンドゥハー(13本)も2ケタ本塁打の予想。正一塁手として本格ブレイクが期待されるグレッグ・バードはなんとチーム3位の31本塁打という予想が出ている。ジャッジは本塁打数を大きく減らすという予想だが、もしジャッジが昨季同様のペースで本塁打を量産するようなら、記録更新は現実味を帯びることになる。
ヤンキースは現時点では二塁と三塁を若手選手に競争させる方針であり、この2ポジションでどれだけ本塁打を稼げるかは未知数。噂されるように三塁にトッド・フレイジャー(昨季27本塁打)を呼び戻せば、前人未到のチーム本塁打270本も見えてくるのではないだろうか。
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