40歳の守護神・ロドニー「何歳であるかは問題ではない」
2018.2.5 17:30 Monday
キャップを斜めに被り、試合終了時には弓を引くポーズで勝利を祝う。お茶目な部分ばかりがクローズアップされがちなフェルナンド・ロドニー(ツインズ)だが、ピッチングについては至って真剣だ。ロドニーは頼れるクローザーであり続けるために、懸命にトレーニングを続けている。
昨季のロドニーはダイヤモンドバックスでクローザーを務め、61試合に登板して5勝4敗39セーブ(成功率86.7%)、防御率4.23、奪三振率10.57を記録。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、1年450万ドルでツインズと契約した。ロドニーは昨季44歳で7勝をマークした友人のバートロ・コローンのように、少なくともあと数年は現役生活を続けられると信じている。「試合を支配できるなら、何歳であるかは問題ではないんだよ。試合の最後を締めくくるのが一番気持ちいい。俺は自分の仕事をしっかりやれると思っているよ」と新天地での活躍に自信を見せる。
40歳を迎えてもなお、ロドニーの平均球速は95マイル前後を維持しており、全投球の40%近くを占めるチェンジアップの威力も健在である。Statcastのデータによると、昨季のロドニーはチェンジアップで相手打者を打率.148、1本塁打に封じ込め、86度の空振りを奪ったという。ポール・モリター監督は「我々は彼のピッチングは過去数年間でどのように変化したかをチェックした。数年前の水準が本当に維持されているんだ。彼のキャラクターやクラブハウスにおける影響力についても調査したけど、素晴らしいものだった」とベテラン右腕の加入を歓迎する。
ロドニーはいわゆる大器晩成型の選手であり、初めてクローザーを務めたのはタイガース時代の2008年、31歳のときだった。その後は長年にわたってクローザーとして活躍し、昨季は通算300セーブを達成。2012年、2014年、2016年とオールスター・ゲームにも3度選出されている。ツインズには今オフ、アディソン・リードも加わったが、ツインズはロドニーをクローザーとして起用する方針を固めている。もちろん、ロドニーがツインズと契約したのもクローザーの座を保証してもらったからだ。「(新しいチームメイトと)家族のようになりたいね。良いコミュニケーションを築くことがチームにとって大切だ。もしチームメイトが俺に何かを求めるなら、いつでも質問してきていいよ」とロドニー。2年連続のポストシーズン進出を目指すツインズは、単なるクローザー以上の大きな戦力を手に入れたのかもしれない。
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