ブルージェイズがドナルドソンとの契約延長を検討中
2018.2.6 11:30 Tuesday
ブルージェイズは今季終了後にフリーエージェントとなるジョシュ・ドナルドソンの退団に向けて準備を進めているが、それは必ずしも契約延長を諦めたことを意味するわけではない。球団内には2015年のア・リーグMVPとの契約延長に向けた動きもあるようだ。
現在32歳のドナルドソンは今季がメジャーでのフルシーズン6年目となり、今季中にサービスタイムが6年を超えて今季終了後にフリーエージェントとなるのはほぼ確実である。昨季は故障の影響もあって113試合のみの出場に終わったが、それでも打率.270、33本塁打、78打点、OPS.944をマーク。ここ2シーズンのOPSはいずれもMVPに輝いた2015年を上回っており、MVP級のパフォーマンスを3シーズン続けていると言っても過言ではない。年齢的な不安はあるものの、フリーエージェント市場に出れば間違いなく大型契約を手にすることになるだろう。
そのドナルドソンに対して、ブルージェイズは契約延長のオファーを提示する際の具体的な条件をすでに用意しているという。「我々は確かに具体的な数字を用意しているよ。彼と契約を延長し、残りのキャリアをブルージェイズで過ごしてほしいと考えているのは事実だ」とロス・アトキンスGMは語ったが、実際にドナルドソンに対して契約延長のオファーを提示するのか、そのオファーはドナルドソンを満足させられるものなのか、そしてドナルドソンが契約延長のオファーを受け入れるのかといったことについては、現時点では不透明である。
今オフ、ドナルドソン放出の可能性が盛んに取り沙汰され、カージナルスがドナルドソンの獲得を狙っているとの報道もあった。しかし、ブルージェイズにドナルドソン放出の意思はなく、少なくとも現時点では放出に向けての目立った動きは見られない。ただし、ブルージェイズには将来の正三塁手候補としてトップ・プロスペクトのブラディミール・ゲレーロJr.が控えており、必要以上の長期契約を結びたくないというのも事実だろう。内野のバックアップとしてヤンハービス・ソラーテとアレドミス・ディアスを獲得しているため、ドナルドソンを放出した場合にも三塁の穴は埋められる。契約延長交渉がまとまらなければ、シーズン中の放出に向けた動きが加速していく可能性もありそうだ。
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