9年ぶりのポストシーズン白星に向けて戦力整うエンゼルス
2018.2.6 14:30 Tuesday
昨季のエンゼルスはツインズとのワイルドカード争いに敗れ、3年連続でポストシーズン進出を逃した。球界最高の選手と言われるマイク・トラウトを擁しながら、ポストシーズンで最後の白星を挙げたのは9年前の2009年。今季は9年ぶりの白星を目指すシーズンとなる。
トラウトがメジャー定着を果たした2012年以降、エンゼルスがポストシーズンへ進出したのは1度だけ。2014年の地区シリーズでロイヤルズの前に3連敗で敗退し、それ以降はポストシーズンの舞台から遠ざかっている。トラウトとの契約は2020年まで残っているが、エンゼルスがトラウトの全盛期を活用できる期間は確実に減少し始めている。大型補強を施した今季こそ、トラウトとともにポストシーズンを勝ち進んでいきたいところだろう。
今オフのエンゼルスの戦力補強は、ジャスティン・アップトンとの契約延長(5年1億600万ドル)で幕を開けた。続いて、熾烈な争奪戦が繰り広げられた大谷翔平の獲得に成功し、タイガースとのトレードでイアン・キンズラー、フリーエージェント市場でザック・コザート(3年3800万ドル)を獲得して課題となっていた内野のアップグレードにも成功。先発ローテーションには故障の不安を抱えており、昨季の戦いを支えたブルペンからは数名が抜けたが、攻守両面で戦力アップに成功し、4年ぶりのポストシーズン進出、9年ぶりのポストシーズン白星に向けて戦う態勢が整ったことは間違いない。
もちろん、昨季のワールドシリーズ王者であり、ゲリット・コールの獲得に成功したアストロズが地区優勝の最有力候補である。しかし、エンゼルスもワイルドカード争いに加わる可能性は高く、場合によってはアストロズを脅かすことも可能だろう。また、トラウト、アップトン、コザートのほか、アンドレルトン・シモンズとコール・カルフーンも少なくとも2020年まで契約を残しており、今季のみならず向こう数年は勝負できる態勢が整った。
「今オフはこのチームにとって信じられないくらい素晴らしいものになったね。僕たちは正しい方向へ向かっている。昨季不足していた戦力をたくさん手に入れることができたからね」と語るトラウトを中心に、今季のメジャーリーグには「エンゼルス旋風」が吹き荒れるかもしれない。
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