ジャイアンツがボンズの「25」を永久欠番に
2018.2.7 11:00 Wednesday
日本時間2月7日、ジャイアンツは歴代最多本塁打記録保持者であるバリー・ボンズの功績を称え、ボンズがジャイアンツ在籍中に一貫して背負った「25」を永久欠番とすることを発表した。セレモニーは日本時間8月12日に本拠地AT&Tパークで行われるパイレーツ戦の開始前に開催される予定となっている。
パイレーツで7年間プレイしたあと、1992年オフにフリーエージェントとなったボンズは、当時の最高額となる7年4300万ドルでジャイアンツへ移籍。ジャイアンツに在籍した15年間で1951安打、打率.312、586本塁打、1440打点、263盗塁、OPS1.143をマークし、オールスター・ゲーム選出12度、シルバースラッガー賞9度、ゴールドグラブ賞5度、ナ・リーグMVP5度といった素晴らしい実績を残した。2001年にはシーズン73本塁打のメジャー新記録を樹立し、通算762本塁打、2558四球、688敬遠は現在もメジャー記録となっている。
ジャイアンツのラリー・ベール球団社長は「バリー(・ボンズ)がチームに戻ってきて1年以上が経過したこのタイミングが適切だと考えたんだ。もちろん、(ボンズの「25」を永久欠番にすることは)以前から考えていたことだよ。バリーのこれまでの活躍や貢献を考えると、他の誰かが「25」を背負うなんて想像できないね」と語り、ボンズの功績を称えた。
また、ベールは「ボンズの背番号を永久欠番にすることが今後の殿堂入り投票に影響を与えると思うか」との質問に対し、「もし影響があるのなら、それは素晴らしいことだね」と回答。6度目の挑戦となった今回も得票率56.4%に終わり、殿堂入りはならなかったボンズだが、まだチャンスは4度も残っている。「25」が永久欠番となったことは、少なからず投票者の心理に影響を与えるかもしれない。
「ジャイアンツが今年、私の背番号を永久欠番としてくれるのは光栄であり恐縮だ」との声明を発表したボンズ。薬物疑惑とともに語られることの多い「疑惑のスター選手」だが、球史に残る名選手であったことは間違いない。
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