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春季キャンプ開始後の契約も辞さない構えのJ.D.マルティネス

2018.2.8 11:00 Thursday

 昨季432打数で45本塁打という猛打を見せたJ.D.マルティネスには、オフシーズン当初からレッドソックスが強い関心を示している。実質的に「相思相愛」の関係となっているレッドソックスとマルティネスだが、長期化する駆け引きにはいつ決着がつくのだろうか。

 昨季のチーム本塁打がア・リーグ最少の168本塁打に終わったレッドソックスにとって、シーズン40本塁打以上を期待できるマルティネスは打線のアップグレードにうってつけの存在であり、オフシーズン当初から獲得を目指していることが報じられてきた。一方のマルティネスもレッドソックスとの契約を最優先に考えていると見られており、その他の球団と交渉を行っている様子は伝わってこない。USAトゥデイによると、これまでにマルティネスに対してオファーを提示したことが明らかになっているのはレッドソックス(5年1億2500万ドル)と昨季後半戦に在籍したダイヤモンドバックス(1年契約)の2球団だけである。

 ただし、マルティネスはレッドソックスがオファーを引き上げないようであれば契約する意思がない姿勢を示している。レッドソックスはすでに5年1億2500万ドルと見られるオファーをマルティネスへ提示しているが、マルティネスはより長期の契約を求めているという。しかし、レッドソックスは昨季の正一塁手であるミッチ・モアランドと再契約を結んで昨季のレギュラー野手9名をキープしており、必ずしもマルティネスを獲得しなければならないという状況にはない。マルティネスは自身が求める条件のオファーを得られない可能性のほうが高いだろう。

 マルティネスの代理人を務めるスコット・ボラスは「特に野手に関しては、コンディションさえ良ければ(スプリング・トレーニングをフルに過ごさなくとも)開幕への準備は整うだろう」と発言しており、レッドソックスとマルティネスの駆け引きはスプリング・トレーニング開始後も続く可能性が高い。レッドソックスのデーブ・ドンブロウスキー野球部門社長は「候補が何人もいるなら”狙いを他の選手に変えるぞ”って交渉できるんだけどね」とスラッガーが少ない市場に少々戸惑っているようだ。「相思相愛」と見られながらも長期化している駆け引きは、どのような結末を迎えるのだろうか。


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