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ダルビッシュの新天地は2016年世界一・カブスが最有力か

2018.2.8 11:30 Thursday

 一時は8球団が参戦していたと見られるダルビッシュ有争奪戦だが、チーム事情により撤退するチームが現れ、新天地候補は徐々に絞り込まれつつある。USAトゥデイによると、現時点ではカブスが新天地の最有力候補と見られているようだ。

 多くの大物フリーエージェント選手と同様、ダルビッシュも今季の所属先が決まっていない。しかし、これは各球団からの関心がないことが原因ではなく、ダルビッシュがあらゆる選択肢を慎重に吟味していることが理由になっていると見られている。「ダルビッシュを獲得するチームは6球団に絞られた」との報道が出た段階で候補に残っていたと見られているのがヤンキース、ツインズ、アストロズ、レンジャーズ、カブス、ドジャース。その後、ブリュワーズがダルビッシュに対してオファーを提示したことが報じられ、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、フィリーズもダルビッシュ獲得に興味を示しているという。

 ところが、前述の8球団のうち、現在もダルビッシュ獲得に積極的な姿勢をキープしているのは多くて3球団。アストロズはゲリット・コールを獲得して先発投手の補強を終え、ブリュワーズはロレンゾ・ケインとクリスチャン・イェリッチの獲得により人員過剰となった外野手とのトレードで先発投手の獲得を目指す可能性が高い。レンジャーズはジョン・ダニエルズGMが「今季は大物選手を獲得するタイミングではない」と発言しており、予算の面から考えてもダルビッシュ獲得は困難だろう。そして、ダルビッシュはヤンキースとドジャースがペイロールのやりくりをして争奪戦に本格的に参戦してくることを望んでいたようだが、両球団ともペイロールをぜいたく税の対象となる上限金額以内に収める方針を変えておらず、ダルビッシュ獲得の可能性は低いと見られている。

 よって、実質的にダルビッシュ争奪戦に残っているのはツインズ、カブス、フィリーズの3球団。フィリーズがどの程度ダルビッシュ獲得に本気なのかは不透明だが、ツインズはアービン・サンタナの離脱により先発投手を獲得する必要性が高まっており、カブスは引き続きジェイク・アリエタに代わる先発の柱を探している。ワールドシリーズで苦い経験をし、リベンジを誓うダルビッシュにとって、3年連続でポストシーズンに進出しているカブスは魅力的な選択肢となるはずだ。各球団がダルビッシュへ提示しているオファーについては年数も金額も明らかになっておらず、争奪戦の状況はなかなか見えてこないが、「決断の日」が近付いていることだけは間違いなさそうだ。


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