ヌニェス争奪戦はレッドソックスとヤンキースの一騎打ちか
2018.2.8 12:00 Thursday
故郷のドミニカ共和国でトレーニングを行い、右膝の故障からのリハビリを進めているエドゥアルド・ヌニェスもまだ契約先が決まっていないフリーエージェント選手の一人である。俊足好打のユーティリティを巡り、レッドソックスとヤンキースが争奪戦を繰り広げているようだ。
ここ数年でメキメキと打撃力を向上させ、好打と俊足を兼ね備えたユーティリティ・プレイヤーへと変貌を遂げたヌニェスには、オフシーズン当初から少なくない球団が興味を示していた。ヤンハービス・ソラーテを獲得したブルージェイズとトッド・フレイジャーを獲得したメッツは争奪戦から撤退したと見られるが、MLBネットワークのケン・ローゼンタールによると、レッドソックス、ヤンキース、レイズのア・リーグ東部地区3球団がヌニェス獲得に興味を示しているという。この3球団のチーム状況を考慮すると、ヌニェス争奪戦は実質的にはレッドソックスとヤンキースの一騎打ちになりそうだ。
レッドソックスは正二塁手のダスティン・ペドロイアが膝の手術により開幕に間に合わないことが確定しており、不在期間を埋める二塁手が必要となっている。デーブ・ドンブロウスキー野球部門社長はマルコ・ヘルナンデスを気に入っており、彼がペドロイアの代役として起用される見込みだが、ヌニェスはより質の高い代役となるだろう。また、昨季後半戦に正三塁手に定着したラファエル・ディバースを一塁や指名打者に移すようであれば、三塁は空席となり、ヌニェスはそこに入ることができる。ディバースを正三塁手として起用し続けるにしても、まだ21歳のディバースが昨季同様の活躍をキープできる保証はどこにもなく、ヌニェスはサポート役として重宝するはずだ。
一方のヤンキースはスターリン・カストロ、チェイス・ヘッドリー、フレイジャーが退団し、二塁と三塁を若手選手が争う状況となっている。両ポジションを守れるヌニェスは若手選手のサポート役としてうってつけの存在と言えるだろう。また、ヤンキースは来オフ、マニー・マチャド(オリオールズ)などの大物フリーエージェント選手の獲得に動くことが予想されているが、仮にマチャドが加入して三塁に入ったとしても、複数ポジションを守れるヌニェスは決して邪魔にはならない。質の高いユーティリティ・プレイヤーとして獲得しておいて損はないはずだ。
今季、ア・リーグ東部地区で熾烈な地区優勝争いを繰り広げることが予想される両球団。シーズン開幕前のヌニェス争奪戦を制するのはどちらのチームになるのだろうか。
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